2009.05.10 カテゴリ: 水辺の工法
木工沈床<もっこうちんしょう>



2009/05/03撮影
夫婦岩(めおといわ)のやや下流、右岸側を護岸する木工沈床。
丸太で枠を組み、玉石を詰めて水の勢いを落とし、水衝部が掘られるのを防いでいる。
工事後10年以上経過している。
コンクリートの従来工法と比べると、やはり魚類が多いと感じる。植物も水際まで生えることが出来て、見た目も自然だ。このあたりでは2005年ごろにアブラボテが手釣りで釣れた。流水を好むタナゴで、木工沈床を出たり入ったりしていた。
丸太などの定期的な修繕は必要だろうが、こういう税金の使い方には文句は言わない。
この工法で工事が行われる以前は傾斜が急な土手だった。水際は深くえぐられていてハヤの良い釣り場になっていた。しかし雨の日などは斜面がつるつると滑って、結構危険なポイントだった。


工事してまだ数年後の状況(2000年頃撮影)


ぞうさんプール下流側にある杭柵工の親水護岸(加勢川左岸)。
5月はまだ水量が少なく魚はあまり見なかったが、カワニナはこの場所を気に入っているようだった。
夏から秋にかけて水位が上がり、色々な生物のすみかとなる。魚採りなどの子供の遊び場にもなる。 2008年の夏には、タカハヤ、ドンコ、アメリカザリガニが隠れていた。
2009/05/03撮影
過去記事→09/05/07 杭柵工2



丸太を組んで栗石を詰めた護岸工法の一つ「杭柵工」。加勢川右岸の水衝部を護岸している。
前面には捨石が配置され、水中の丸太の奥にはテナガエビが隠れていた。
水中の木材は割と長持ちするというが、水面上の丸太はそのうちに朽ちて、手入れが必要となるだろう。そうした手間と費用(税金)をかける価値がある工法だ。
2009/05/03撮影
過去記事→09/05/02 杭柵工