2010.08.13    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   ウシガエル

江津湖の流れのない水辺で,夕暮れ時に,モォオー,モォオー,と牛のような,野太い鳴き声が聞こえたら,ウシガエルと思って間違いない。どん欲なので,中学生時代にはカエルのルアーなどを使って,ウシガエル釣りをしていた。口の前で動くものには,何にでも食いついて来た記憶がある。


下江津湖の,ヨシやマコモが茂る止水域で,7月にカエルの卵塊を見つけた。
マコモの隙間に,隠すように産みつけられているものもある。

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よく見ると,昔高校の生物で習った,卵割状態の卵が見えた。
下の写真を拡大すると分かります。

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周辺の水路では,子供らが体長5cmほどのオタマジャクシをたくさん捕まえてきた。
詳しい人に尋ねると,卵塊もオタマジャクシも,ウシガエルということが分かった。

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ウシガエルは非常に大型で,成体は20cm近くになる。幼生も成長すると全長15cmほどになる個体もいる。

元々は北アメリカ東部が原産地で,世界各地に人為的に移入されている。日本には,食用に20世紀初めに輸入され,このカエルのエサとして,アメリカザリガニも同時に移入された。

常に,繁殖場所周辺の水中や草むらで生活し,ザリガニ,昆虫,同種・他種のカエル,水鳥のヒナ,ネズミなども食べるらしい。ほかの生き物は,たまったものではないだろう。
日本での繁殖期は5-9月。土中や水底で越冬するが,冬場でも時々水面に現れる。


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国の特定外来生物,熊本県の「特定外来生物A」に指定されており,オオクチバスなどと同じく,悲しい立場にあるカエルだ。
最近,ウシガエルの成体を捕まえたことがない。とても逃げ足が速いので,狙って釣りでもしない限り,捕れないだろう。


2010/07/18撮影 下江津湖にて

参考文献:
川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から 鹿児島の自然を記録する会編 南方新社
熊本県における外来生物の現状~特定外来生物と要警戒外来生物~(2008年3月 熊本県)
環境省ホームページ

2010.05.10    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   クサガメ

5月1日。

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流れが緩やかな水路の泥底を,カメがゆっくりと歩いていた。
甲に3つの筋状の隆起(キール)があるので,クサガメということが分かった。

捕まえて芝生へ上げると,用心しながら水路の方へ歩き出した。
甲長20cm程度。

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クサガメは,緩やかな河川,平地の池沼などに生息する在来種。背の甲は黒褐色で,頭から首にかけて黄緑色の斑紋があり,歳をとったオスは斑紋が消え黒色化するらしい。昼行性で,冬は冬眠する。
1シーズンに1~3回,4~11個の卵を産むらしいが,どんな場所に産んでいるのだろう?

雑食性で,貝類や甲殻類を好む。この場所は巻き貝もザリガニもいるので,エサは不自由しないだろう。

ひっくり返すと,腹部の甲の尾側は2つの突起があり,頭側はイチョウの葉のような形をしている。

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2010/05/01撮影 江津湖にて クサガメ


水路のやや上流で,少し大ぶりのカメを見つけた。カメが水中を歩くときは,泥が舞い上がるので見つけやすい。これもクサガメのようだった。

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2010/05/01撮影 江津湖にて クサガメ

捕まると,「臭亀」という名前の由来どおり,少し藻が腐ったようなにおいがした。でも強烈な刺激臭,という訳ではない。

在来のクサガメやイシガメは,要注意外来生物に指定されているアカミミガメに駆逐されていると聞く。江津湖ではどうだろうか。

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2009/09/05撮影 上江津湖にて アカミミガメ


参考文献:ヤマケイポケットガイド24 日本野生動物 久保敬親 山と渓谷社


2009.09.14    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   ヌマガエル

ヌマガエルはアカガエル科で体長3~5cm、九州の平野部では最もポピュラーなカエル。
江津湖にも普通にいる。

ツチガエルと似ているが、本種はイボがなく、腹面が白いところが異なる。
背中の中央に一本の白い線がある個体も多い。

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水田付近に生息し、クモや昆虫、土壌動物を食べ、土の中で冬眠する。

よ~く見ると、口元の茶色の縦縞や、脇腹の緑色がなかなかハンサムだ。

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繁殖期は5~8月。水田や水たまりなどに産卵する。
小さな卵塊が草に付着したり、水面に層状に浮く。
南方系のカエルで幼生(オタマジャクシ)は高温に強く、40℃近い水温でも生きていけるという。

ほ場整備が行われた水田では、田植え前には麦が植えられたりしていて水がないことが多い。それでこの時期を産卵期としているトノサマガエルは、平野部では産卵できずに激減している。

一方、ヌマガエルは田植えが行われた後も何度か産卵するらしく、非常にたくさん見かける。
そしてヌマガエルの多い場所にはそれを狙ってシマヘビやサギなどの捕食者も集まってくる。

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写真の個体は下江津湖広木地区の公園で捕まえた。

2009/09/05撮影
参考文献:川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から 鹿児島の自然を記録する会編 南方新社






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