2011.05.18    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   ツチガエル

霧のような雨の降る夜に、
割と大きめのツチガエルがいた。
湿地近くの土手で飛び跳ねていた。

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ツチガエル3-110422
ツチガエル5-110423
ツチガエル6-110423
2011/04/22-23撮影


ツチガエルはいぼが多いので、
イボガエルとも呼ばれる。

ツチガエル7-110423
2011/04/23撮影

鳴き声はギューギューギュー。
体長3~6cmでメスの方がやや大きい。

山地の渓流にも市街地の池などにもいる。
夜行性で、夜や雨の日に地上で昆虫やクモ類を捕まえて食べる。

通常は水辺にいて、驚くと水中に逃げる。

ツチガエル1-110408
ツチガエル2-110408
2011/04/08撮影

繁殖期は5~7月。
オスは岸辺で鳴きながらメスを待つ。

以前は江津湖近くの休耕田に多かったらしいが、
湖岸の田自体がなくなった今はどうだろうか。

夜行性なので姿はあまり見かけない。
ただ夜になると、ギュー、ギュー、という鳴き声が確かに聞こえる。


カエルの鳴き声にも耳をすましてみよう。


江津湖にて

参考文献:
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所
ヤマケイポケットガイド24 日本野生動物 久保敬親 山と渓谷社

2011.05.03    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   アカミミガメ(基亜種キバラガメ)

早朝の江津湖。

子供と浅い水路を散歩していた時、
草むらに頭を突っ込んでいるカメを見つけた。

アカミミガメ1-110430


ミシシッピアカミミガメ(ヌマガメ科)の基亜種キバラガメという
アメリカ南部原産の外来種。

アカミミガメ2-110430


このカメには逃げ場がなさそうなので
子供に捕まえさせた。


名前は、耳の辺りにある赤い斑紋に由来する。
頭部側面が赤いので、亜種ミシシッピアカカミミガメとの交雑個体である可能性がある。

主に河川の中下流域に生息し、汽水域にもいる。
よく石や倒木の上などで並んで甲羅干しをしている。
のんびりしてそうだが、人が近づくと素早く逃げる。

アカミミガメ3-110430
アカミミガメ4-110430
アカミミガメ5-110430
アカミミガメ6-110430


雑食性で魚類、両生類、甲殻類、貝類、水草などなんでも食べる。

元々は、ペットとして売られていたものが
野生化したもの。


繁殖力が強く北海道を除く全国で野外に広く定着しており、
在来のカメ類や水生植物、魚類、両生類、甲殻類等に大きな影響を及ぼしていると想定される。


アカミミガメ7-110430

基亜種キバラガメ、亜種ミシシッピアカミミガメを含むアカミミガメは、国の外来生物法では「要注意外来生物」とされている。

亜種ミシシッピアカミミガメは、熊本県では条例に基づいた調査で、「要警戒外来生物A」とランクされ、
佐賀県も条例で再放流を禁止している。

これほど指名手配されているアカミミガメの仲間だが、
いるところにはずらっといる。

それは例え捕まえても、殺すのは大変だから。


2011/04/30撮影 江津湖にて


参考文献:
外来生物法
熊本県野生動植物の多様性の保全に関する条例
佐賀県環境の保全と創造に関する条例
熊本県における外来生物の現状~特定外来生物と要警戒外来生物~(2008年3月 熊本県)
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2010.08.13    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   ウシガエル

江津湖の流れのない水辺で,夕暮れ時に,モォオー,モォオー,と牛のような,野太い鳴き声が聞こえたら,ウシガエルと思って間違いない。どん欲なので,中学生時代にはカエルのルアーなどを使って,ウシガエル釣りをしていた。口の前で動くものには,何にでも食いついて来た記憶がある。


下江津湖の,ヨシやマコモが茂る止水域で,7月にカエルの卵塊を見つけた。
マコモの隙間に,隠すように産みつけられているものもある。

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ウシガエル100718-2
ウシガエル100718-3

よく見ると,昔高校の生物で習った,卵割状態の卵が見えた。
下の写真を拡大すると分かります。

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周辺の水路では,子供らが体長5cmほどのオタマジャクシをたくさん捕まえてきた。
詳しい人に尋ねると,卵塊もオタマジャクシも,ウシガエルということが分かった。

ウシガエル100718-6


ウシガエルは非常に大型で,成体は20cm近くになる。幼生も成長すると全長15cmほどになる個体もいる。

元々は北アメリカ東部が原産地で,世界各地に人為的に移入されている。日本には,食用に20世紀初めに輸入され,このカエルのエサとして,アメリカザリガニも同時に移入された。

常に,繁殖場所周辺の水中や草むらで生活し,ザリガニ,昆虫,同種・他種のカエル,水鳥のヒナ,ネズミなども食べるらしい。ほかの生き物は,たまったものではないだろう。
日本での繁殖期は5-9月。土中や水底で越冬するが,冬場でも時々水面に現れる。


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国の特定外来生物,熊本県の「特定外来生物A」に指定されており,オオクチバスなどと同じく,悲しい立場にあるカエルだ。
最近,ウシガエルの成体を捕まえたことがない。とても逃げ足が速いので,狙って釣りでもしない限り,捕れないだろう。


2010/07/18撮影 下江津湖にて

参考文献:
川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から 鹿児島の自然を記録する会編 南方新社
熊本県における外来生物の現状~特定外来生物と要警戒外来生物~(2008年3月 熊本県)
環境省ホームページ

2010.05.10    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   クサガメ

5月1日。

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流れが緩やかな水路の泥底を,カメがゆっくりと歩いていた。
甲に3つの筋状の隆起(キール)があるので,クサガメということが分かった。

捕まえて芝生へ上げると,用心しながら水路の方へ歩き出した。
甲長20cm程度。

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クサガメ02-100501
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クサガメは,緩やかな河川,平地の池沼などに生息する在来種。背の甲は黒褐色で,頭から首にかけて黄緑色の斑紋があり,歳をとったオスは斑紋が消え黒色化するらしい。昼行性で,冬は冬眠する。
1シーズンに1~3回,4~11個の卵を産むらしいが,どんな場所に産んでいるのだろう?

雑食性で,貝類や甲殻類を好む。この場所は巻き貝もザリガニもいるので,エサは不自由しないだろう。

ひっくり返すと,腹部の甲の尾側は2つの突起があり,頭側はイチョウの葉のような形をしている。

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2010/05/01撮影 江津湖にて クサガメ


水路のやや上流で,少し大ぶりのカメを見つけた。カメが水中を歩くときは,泥が舞い上がるので見つけやすい。これもクサガメのようだった。

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2010/05/01撮影 江津湖にて クサガメ

捕まると,「臭亀」という名前の由来どおり,少し藻が腐ったようなにおいがした。でも強烈な刺激臭,という訳ではない。

在来のクサガメやイシガメは,要注意外来生物に指定されているアカミミガメに駆逐されていると聞く。江津湖ではどうだろうか。

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2009/09/05撮影 上江津湖にて アカミミガメ


参考文献:ヤマケイポケットガイド24 日本野生動物 久保敬親 山と渓谷社


2009.09.14    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   ヌマガエル

ヌマガエルはアカガエル科で体長3~5cm、九州の平野部では最もポピュラーなカエル。
江津湖にも普通にいる。

ツチガエルと似ているが、本種はイボがなく、腹面が白いところが異なる。
背中の中央に一本の白い線がある個体も多い。

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水田付近に生息し、クモや昆虫、土壌動物を食べ、土の中で冬眠する。

よ~く見ると、口元の茶色の縦縞や、脇腹の緑色がなかなかハンサムだ。

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繁殖期は5~8月。水田や水たまりなどに産卵する。
小さな卵塊が草に付着したり、水面に層状に浮く。
南方系のカエルで幼生(オタマジャクシ)は高温に強く、40℃近い水温でも生きていけるという。

ほ場整備が行われた水田では、田植え前には麦が植えられたりしていて水がないことが多い。それでこの時期を産卵期としているトノサマガエルは、平野部では産卵できずに激減している。

一方、ヌマガエルは田植えが行われた後も何度か産卵するらしく、非常にたくさん見かける。
そしてヌマガエルの多い場所にはそれを狙ってシマヘビやサギなどの捕食者も集まってくる。

ヌマガエル3-090905

写真の個体は下江津湖広木地区の公園で捕まえた。

2009/09/05撮影
参考文献:川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から 鹿児島の自然を記録する会編 南方新社






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