2016.08.30    カテゴリ:  魚類 

   有明海から (スズキ、ボラ)

 

7月末、湧水地沖合で複数のスズキをみかけました。
江津湖では釣りでもしばしば釣れているようです。

スズキは有明海から遡上し、野田堰を越え、江津湖までやってくるのだと思います。 

スズキ160730-2
E-620 ZD14-54mmⅡ(43) f7.1 1/180秒 ISO250







有明海のスズキは、中国産のタイリクスズキと日本産のスズキが今から1万年以上前に交雑し、有明海の特殊な環境に適応して長く存続している極めて特異な集団とされ、アリアケスズキともいわれます。

スズキは昔から江津湖に上っていたらしく、熊本市出身で昭和の代表的な日本画家である堅山南風(明治20年~昭和55年)の著書「想い出のままに」の中にも、漁師が江津湖でセイゴ(小型のスズキの別称)を捕っていたことが書かれています。

スズキ160730-1
E-620 ZD14-54mmⅡ(31) f7.1 1/180秒 ISO200







下の写真はスズキとボラとのツーショットです。
ボラも全長30cmを超える個体の群れが江津湖を泳いでいますが、警戒心が強いようで人とかなりの距離を保って泳いでいきます。なかなか撮影が難しい魚です。

スズキボラ160730-3
E-620 ZD14-54mmⅡ(31) f7.1 1/180秒 ISO200





時には、スズキ、ボラオイカワオオクチバスコイカムルチーなどが同時に視界に見えていることがあり、透視度の高い江津湖ならではの光景だと思います。



2016/7月撮影 江津湖にて
参考:
中山耕至.有明海産スズキ個体群の起源に関する分子遺伝学的研究.京都大学農学研究科博士論文.2000:96頁
田中克.有明海特産魚:氷河期の大陸からの贈りもの.日本魚類学会自然保護委員会(編).干潟の海に生きる魚たち.東海大学出版会.2009:107–122頁






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