2014.09.06    カテゴリ:  魚類 

   江津湖の小魚を食べる

 
今からおよそ30年前の1980年代中ごろ、
江津湖で釣った小魚をよく食べていました。

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▲ 加勢川上流とエノキ(2010/04/18撮影)


佃煮の材料としてもっとも価値が高かった川魚はハエ(オイカワ)。


平瀬を泳ぐハエは、釣り人が近づくと流れの速い流心に逃げるので、
子供にはなかなか釣り難い獲物でした。
それを補ったのはビンタ(タナゴ類)でした。




上江津湖芭蕉園付近の大きな岩や水草の周囲では、
水底に小さなビンタがたくさん泳いでいました。

短い竿または直接手に握った仕掛糸をそっと落とすと、
餌虫(ハエの幼虫)を活発につつきに来ますが、
口が小さいのでなかなかくわえきりません。

なんとか大ぶりのビンタが口にくわえた所を見計らって、
合わせをいれ取り込みます。


日が沈む間際にビンタを追加し、
びくの魚の数を揃えます。


台所で爪楊枝を使って魚の腹を裂き、
ハラワタや浮き袋を取り出します。
ついでにウロコもざっと落とす。
料理は祖母に頼みました。

下の写真は福岡県産です。

川魚140906-44
▲ 下ごしらえが済んだカワムツ(福岡県産 2014/09/06撮影)
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▲ カワムツの佃煮(福岡県産 2014/09/06撮影)



本来、江津湖に生息するビンタは、以下の6種です。
ヤリタナゴ
・アブラボテ
・カネヒラ
・セボシタビラ
・ニッポンバラタナゴ
・カゼトゲタナゴ
(現在では、国内外来種イチモンジタナゴ、国外外来種タイリクバラタナゴが移入)

このうち、子どもにも簡単に釣れそうなものは、
ヤリタナゴとアブラボテです。

江津湖研究会が発行した「江津湖第3号(1988年)」には次のようにあります。



ヤリタナゴ
江津湖のタナゴ類の中では最も多く生息している。
雑食性食に属すると言われているが、植物性のものを多く食べているようである。湧水の多い水域では夕方になると水底の小石、礫などの表面を群れをなしてつついているヤリタナゴの姿がよく観察されている。
(中略)
釣りによる採集の場合、餌として餌虫、赤虫、などを用いているが、よくかかってくるところをみると、動物性の食物も状況によっては食べているものと思われる。

引用終わり

ということで、
簡単に釣れていたのはヤリタナゴだった可能性が高いようです。
 
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▲ 江津湖のヤリタナゴ(2010/04/18撮影)

このヤリタナゴ
現在の江津湖では釣られたり捕獲されたりすることがないわけではないですが、
滅多にないことです。

子どもにも簡単に釣れる魚の存在は非常に大切だと思います。
しかし現在の江津湖では、そのようにはなっていないです。



引用:
甲守崇「江津湖の自然 魚の食餌行動と食性(1)」 江津湖 3号(1988) 92-93頁
江津湖での釣りについて
お尋ねのあった江津湖での釣りについて、自分も正確には知りませんが、
次の3つのルールがあると思っています。
3つ目の外来種再放流禁止条例は、平成27年4月1日から施行です。

<熊本県内水面漁業調整規則> 平成7年5月29日規則第29号
第32条 熊本市中央区出水二丁目画図湖二つ石から同市東区江津一丁目江津斉藤橋下流端までの区域内においては、さおづり(爆弾つりを除く。)以外の漁法により水産動植物を採捕してはならない。

<熊本市都市公園条例> 昭和52年6月16日条例第32号第4条
都市公園においては、次の各号に掲げる行為をしてはならない。ただし、法第5条第1項、法第6条第1項若しくは第3項又は第2条第1項若しくは第3項の許可に係るものについては、この限りではない。
(1) ~ (3) 略
(4) 鳥獣魚類を捕獲し、又は殺傷すること(規則で定める場合を除く。)。
(5) ~ 略

<江津湖地域における特定外来生物等による生態系等に係る被害の防止に関する条例> 平成26年10月7日条例第66号


以上は規則などの抜粋です。
1つ目の内水面漁業調整規則第32条は、明治時代以前からの決まり事が基になって受け継がれているようです。
実際はあまり厳しく運用されておらず、市民や子供たちは割と自由に生きものに触れ合ったり、釣りを楽しんでいます。自分も子供の頃からその恩恵を受けてきたのですが、やはり珍しい生きものを興味本位で持ち帰ったり、販売したり、あるいは外来種により捕食されるなどがあるため、規則をどう運用していくのかな~と気になっているところです。
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  • 2015.03.05 14:34  
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まっちさん

いろいろ懐かしい話ですね。

宮ボーには当時から貸ボート用の桟橋がありましたが、多分そこからの釣りは許されていなかったです。
それとは別のもうひとつの桟橋があり、そこは「立入禁止」の看板にかかわらずたくさんの釣り人が柵を越えて賑わっていましたよ。もちろん私も足繁く通っておりました。
それと、和舟がいくつかもやってあり、和舟に乗ってヘラ釣りなどもよくやってました。
釣具のポ〇ント北熊本もよく自転車で行きましたよ。
最小の針といえば秋田狐1号を前島で買ってましたが、最近は2号でも目に付けば買ってしまいます。

魚の名前は大雑把にしか知りませんでした。コイ、フナ、ハエ、ビンタ、ドンコ、イシカッチョ程度で、モツゴやイトモロコなど知りませんでした。佃煮にする魚にはカワムツやタカハヤも混じってましたし、ビンタといってもアブラボテやカネヒラもいたはずです。特にカネヒラはフナのような大型を釣った記憶があります。セボシは存在を知りませんでした(恥
一文字は高校生の時にビン漬で初めて捕り、太陽の下であの婚姻色がキラキラと輝き、非常に強い印象を受けたのを覚えています。それがちょうど1990年頃です。まっちさんが5年生時に釣られたのは85年頃でしょうから、一文字君だった可能性もありますね~
以前釣れていたビンタの中にせぼっちはなかったのでしょうか?

私の小5の記憶(辛うじて約20数年前)によると,江津湖に釣りに来たことがあります。母と姉と来ました。宮ボーで餌を買いました。サシ虫君で釣具屋に売ってある奴よりも,かなり減らしてありました(爆)。魚はどこで釣れるかと聞くと,そこに係留してあるボートに乗って釣れと,水鳥がいる所の下には魚がいると言うので,係留してあるボートに乗り釣り糸を垂れました。そのころに浅橋があったかどうかはわかりませんが,浅橋があるならば,料金を取るはずなので,当時は無かったのだと思います。竿は釣り具のポ〇ント北熊本店(今はもうない)で買ってもらった2.7mの万能のべ竿,仕掛けは一生懸命作った,秋田狐2号(多分入手可能な針では一番小さかった)+ヨリモドシ+カミツブシオモリ+ナツメ型シモリ(小鮒かたなごを狙っていたと思われます)+唐辛子ウキ仕掛けでした。何とか数匹の釣果に恵まれて,種類の違う2匹は持ち帰りました。1匹はモツゴであると当時から認識していたのですが,もう1匹は何となく細長い魚であり,鮒と違って体高もなく,髭もなく,今となってはイチモンジ君だったのかなという気もしております。






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