2012.10.23    カテゴリ:  魚類 

   減ったアブラボテ

10月の江津湖。

soratoyuusuiti121011.jpg




上の写真とは違う場所ですが、
杭柵工の周りに植物が茂っていました。

その下で、小さくて平べったい魚が盛んに泳ぎ回ります。
1メートルほどの範囲を岸沿いに行ったり来たりしています。

アブラボテです。


aburabote121011-223.jpg
E-620 ZD14-54mmⅡ(37) f8 1/100秒 ISO800


繁殖期のオスは茶系の重油のような婚姻色になるため
この名前がついています。

産卵はドブガイマツカサガイなどに行います。




私の小学生時代(1980~1986年頃)は、
江津湖でタナゴ類をたくさん釣って食べていました。
それがアブラボテだったかどうか、
何しろ25年以上前なので記憶が曖昧です。
しかし子供でも簡単に釣れていたので、
アブラボテヤリタナゴだったのだろうと思います。




現在の江津湖では、
残念ながら産卵母貝のマツカサガイをみることはありません。

アブラボテもひどく減少し、
少なくともこの4~5年の間で
江津湖でみたのはこの1個体だけです。


危機的です。


しかしだからといって、
よそから持ってきた魚を放流するわけにはいきません。

遺伝的多様性”という言葉がありますが、
江津湖には江津湖のアブラボテがいるのです。


2012/10/11撮影 江津湖にて



参考文献:
タナゴハンドブック 文 佐渡哲也・写真 松沢陽士 文一総合出版
環境省生物多様性情報システム 遺伝的多様性とは何か






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