2012.07.21    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   小橋一雄 折ふしの記 ”川ざかな”より抜粋 (張り込み)

小橋一雄氏著の「折ふしの記」より引用

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 張り込み(流しばり)


 八寸位の竹を杭のようにけずり、五尺位の丈夫な釣り糸を杭の上部に縛りつけ、ミミズを切らずに一匹のまま針につけ、夕刻、魚の集まりそうな「草むら」の中に杭をさし、糸は流しっぱなしにする。ミミズがクニャクニャうごめいているので、大きな魚(鯉、ウナギ、ナマズ、ドンカッチョ、大鮒等)が食いつく。
 
 翌朝、早起きをして引きあげ、手応えがあった時の嬉しさは何とも言えない。反対に、針が切られたり、餌が取られ、針だけブランとしている時は、何とも言えない淋しさを感じさせられる。

 誰か、私より早く来た者が、盗んだのかと思って、近くにある他人のものを引きあげてみると、魚がかかっているので、盗まれたのではない事がわかるが、うらやましさを感じる。

 収穫が少ない時は、早く起きた特権のような気持で、人の魚を失敬することがある。
 反対に、やられる事もあるので、早く起きるのが絶対的必要条件だった。祖父は、早起き訓練の意味で、これをやらせたと思う。



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2011/05/21撮影 江津湖にて




引用:
折ふしの記 小橋一雄 昭和53年3月31日初版発行 p.134 川ざかな-張り込み(流しばり)-








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