2015.06.08    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   堅山南風 想い出のままに 魚描談抄より抜粋

日本画家堅山南風(明治20年~昭和55年)は「想い出のままに」の中で、
江津湖を次のように書いている。


以下、引用。





『江津湖というのは私の郷里熊本のさして大きくはないが、
水の美しさと清澄さ、数多の淡水魚の豊富さとで有名な湖である。

阿蘇山がその水源地といわれ、水前寺という川が、
山麓の森林地帯の地下水を集めて楽し気なせせらぎの音を立て乍ら、
江津湖へ流れ注いで、湖水は何時も溢れるばかりの水をたたえている。

江津湖は一名画図湖ともいう。それは画のように美しいというところから出たものであろう。
この湖水の特徴は何よりもその水の清澄さであって、湖底は比較的浅いのであるが、
水面から、水藻や、小石や、小さな魚等の遊泳しているのやが
手にとるように透かし見る事が出来る程だ。

一体にこの地方は江津湖や水前寺川のみならず、
到るところに沼沢や小川があって宛然一大水郷をなしている。
従って魚心あれば水心・・・・・ではない、水心あれば魚心という具合で、
夥しい川魚が棲息している。こんなところに育った関係から私は幼時から水と魚を相手に暮らして来たと言っても誇張ではない。

素晴らしい美人や、美しい草花、それ等に増して「魚」を賛美するもの、それは私に取って自然な事だ。』



引用:
想い出のままに 堅山南風 昭和57年9月10日発行 p.33 魚描談抄






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