2012.03.14    カテゴリ:  両生類・爬虫類 

   イモリ

イモリはアカハライモリとも言われ、
山際の水田など水辺を住みかとする。

明治生まれの俳人、中村汀女さんの話にも、
江津湖の赤い腹のイモリが登場する。
かつては、江津湖の各所で普通に生息していたらしいが、
現在はまったく見かけない。


大きなもので全長は10cm程度となり、
腹部の毒々しい朱色を除くと全身が黒い。

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2011/08/13 菊池渓谷にて



昼も夜も活動するが、どちらかというと夜の方が活発に動き回り、
水田などでオタマジャクシやミミズ、昆虫類などを捕食する。

メスは粘着質の卵を一つずつ水中の植物などに産みつけ、
葉で卵を包むように保護するという。
ふ化した幼生は、上陸して山林などで過ごし、
成熟するとまた水辺に戻ってくる。
このような、水辺と森とが接する場所は、
公園化が進んだ江津湖にはほとんど残っていない。

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2011/08/13 菊池渓谷にて イモリの幼生



通常単独で生活する。
イモリがいる地域の整備された農地周辺では、
排水路に落ち込み、仕方なく水路のマスに集まっていることが良くある。
また以前、他県で水田魚道をイモリが這い上がるのを見たことがある。


記憶は曖昧だが、2000年頃だったろうか、
一度だけ江津湖でイモリを見たことがある。
江津湖の芭蕉園付近に、数匹のイモリがいた。

新熊本市史にも同様の記述があり、
これについては自然分布か人為的移入によるものか不明と書かれている。

2011/08/13撮影 菊池渓谷にて

参考文献:
ヤマケイポケットガイド24 日本野生動物 久保敬親 山と渓谷社
新熊本市史 通史編第一巻 自然・原始・古代 新熊本市史編纂委員会編集 熊本市 p.282
私の履歴書 中村汀女(日本経済新聞 昭和47年5月13日~6月4日連載)②釣りの楽しさを知る






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