2011.03.22    カテゴリ:  植物 

   キタミソウ

3月19日。
小雨が心配な曇り空。

下江津湖の艇庫前では、
堆積した土砂の浚渫作業が行われていた。

キタミソウ1-110319

土砂の堆積で
浅くなったボートコースの機能確保が目的のようだ。

この工事を行っている県の事務所は、
15年ほど前に上江津湖で多自然工法を取り入れている。
特に右岸の木工沈床工は、生物にとってとてもいい状態だと思う。



この浚渫工事は、
渚にみられるキタミソウに配慮しながら進められている。

キタミソウ2-110319

立ち入り禁止ロープの下で、
ようやくキタミソウをみつけた。

キタミソウ3-110319
キタミソウ4-110319

キタミソウは、日当たりの良い湖岸や水路沿いの湿地に生える。
葉の長さ2-5cm。
2-6月に、葉腋(ようえき)に白い小花を咲かせる。

本来は、北海道や千島などの北方の植物。
分布は極めて限られ、国内では江津湖周辺のほか、
埼玉県と北海道(北見)などでの記録があり、これが名前の由来となっている。

生育地は、冬から春に陸地となり、
夏から秋には冠水する場所に多いとある。
(冠水時期は種子として過ごす。)
つまり、季節的な水位変動がある水辺ということらしい。


キタミソウ5-110319
キタミソウ6-110319

キタミソウは、
かつては下江津湖の中ノ島にもあったと、
清水正元氏が書いている。

また最近では、特定外来生物のナガエツルノゲイトウが繁茂することで、
キタミソウが減少しているらしい。
ナガエツルノゲイトウ、これまた要注意だ。



2011/03/19撮影 下江津湖左岸の渚にて



参考文献:
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所
改訂・熊本県の保護上重要な野生動植物-レッドデータブックくまもと2009- 2009年9月 熊本県
阿蘇山麓からの提言 澄んだ湖をつくる 清水正元著 朝日新聞社
くまもとの外来生物 平成22年3月 財団法人再春館「一本の木」財団

コメントありがとうございます。
年度末の会議ご苦労様です。
二枚貝は通常深くて濁ってよく分からないので、調査結果は興味深いですね。

週末調査はいいですね。私の方は、仕事で明日最大の検査を受けます。週明けにも検査があり、それまで気が抜けません。仕事といっても、この時期はつまらない事務手続きが煩雑で、被災地でボランティアをされている方々と比べると情けない限りです。
 H氏です。キタミソウのところ、うまくいってるようですね。二枚貝は、詳しい調査結果の報告が未だありませんが、カクビンタさんの30分の目撃数はやはり少ないですね。「木工沈床工」も見ました。「記録」の重要性を再認識しました。一昨日も、昨日も「会議」でした。だいたい3月の多忙は終わりましたが、週末には一泊で「調査」に出かけるつもりです。






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