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2011.03.05    カテゴリ:  魚類 

   まぼろしのマツカサガイ

江津湖で見てみたい生物に、
マツカサガイがある。

マツカサガイはイシガイ科の淡水二枚貝で、
殻長は40~60mm。


小川や水路、ため池の砂礫底に生息し、
表面に”松かさ”のようなさざ波模様を持つ。

マツカサガイ091117
マツカサガイ091117-06
2009/11/17 佐賀県の水路で見つけたマツカサガイ


「江津湖の自然」や「新熊本市史」にも記載があるので、
かつて江津湖にマツカサガイがたくさんいたことは間違いない。


これまで、佐賀県や福岡県の流れのある水路で
多数転がっているのを見たことがある。


イシガイ類-091117
2009/11/17 佐賀県の水路で見つけたマツカサガイやイシガイ

イシガイ類-101009
福岡県の水路でみつけたイシガイ(左)とマツカサガイ(右)




マツカサガイやイシガイドブガイなどのイシガイ類は、
タナゴ類の産卵基盤となるので、
これらの魚たちが生き残るためにも欠かせないものだ。

しかしイシガイ類は日本中で減少しているらしい。
江津湖も例外ではなく、
イシガイはかろうじて生き残り、マツカサガイにいたっては絶望的のようだ。

減少の原因は、水質や底質の悪化とも、工事や浚渫のせいとも、
外来魚の移入のためとも言われる。
多すぎるコイが、二枚貝を食べる可能性もある。


100718-192.jpg

いつの日か、江津湖のマツカサガイを見てみたい。


参考文献:
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所
新熊本市史 通史編第一巻 自然・原始・古代 新熊本市史編纂委員会編集 熊本市
日本産淡水貝類図鑑 汽水域を含む全国の淡水貝類 増田修・内山りゅう ピーシーズ






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