2010.08.16    カテゴリ:  江津湖以外 

   かくびんた

実家のお盆は7月だったが,8月のお盆に便乗して,夏期休暇を取った。

一日だけ釣りに行くことにし,どこで何を釣るのか考えがまとまらないまま,早朝から江津湖から遠く離れた水路へ出かけた。元旦に教えてもらった水路だ。


水田の中干しが終わった後の水路は,まだ堰板が立っていて,水がとうとうと流れていた。

オイカワやよく分からないモロコが数匹かかり,しばらくタナゴ類は釣れなかった。日が昇って水中に光が差すと,赤色のヒレを持った魚が,オオカナダモを出入りしているのが見え始めた。どうやら,秋に産卵するカネヒラっぽい。

この魚は,エサを積極的に追いかけた。へたくそな腕前の私でも,短時間で何匹か釣ることができた。

カネヒラ100816-1

私の実家のあたりでは,カネヒラのことを「かくびんた」と呼ぶ。何かの資料に書いてある訳ではないが,多分「角張った大型のタナゴ」という意味だろう。最近の江津湖ではあまり見かけない。


タナゴ属カネヒラ

タナゴ類の中では大型で、体は側扁して体高が高い。大きな個体はフナと見間違うこともある。側線は完全。1対の口ひげは短い。肩部の濃青緑色の暗色斑は三角形で顕著。体側後半の中央に青緑色の縦条が走る。

主に付着藻類や水草を食べるため、流れの中の岩や石垣の周辺などで、キラキラとヒラを打つ姿が目立つ。成魚になるとオオカナダモなどの水草も積極的に食う。実はエムシでも釣れる。

他のタナゴ類の産卵はだいたい春夏に行われるのに対し、カネヒラは主に9~11月に産卵する。産卵床としての二枚貝は,イシガイやカタハガイを選ぶ。江津湖でカネヒラをあまり見かけないのは,江津湖のイシガイの生息場が,局所的だからではなかろうか。


カネヒラ100816-3
カネヒラ100816-4
カネヒラ100816-5


婚姻色のきれいなオスが2匹,メスが1匹,アブラボテのオスが1匹釣れたところで,満足したので水路へ戻し,引き上げた。

カネヒラ100816-2


2010/08/16撮影 江津湖から遠く離れた水路にて

参考文献:
新装版 山渓フィールドブックス2 淡水魚 山と渓谷社
山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 山と渓谷社
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 吉倉眞監修 熊本生物研究所











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