2012.07.31    カテゴリ:  魚類 

   江津湖のイダ

まだ人の少ない早朝の湧水地。

流れのほとんどないところをウグイがゆっくりと泳いでいた。



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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f11 1/60秒 ISO400


ウグイは熊本ではイダと呼ばれ、鱗が小さく美しい。
大きな個体は30cmを越え、今回の個体も30cmほどあった。


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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f11 1/60秒 ISO400

雑食性で水生昆虫、陸生昆虫、付着藻類などを食べる。

多くは2~3年で成熟し春に産卵する。
繁殖期のウグイは美しいオレンジ色になるという。




2012/07/28撮影 上江津湖にて


参考文献:
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所

2012.07.29    カテゴリ:  魚類 

   江津湖のカワムツ(2012年夏)

2ヶ月ぶりの江津湖。



湧水地周辺は透明度が高く、撮影しやすい。

また、夏には子供たちが水に入って遊び始めると、
濁りが入る。


早朝、子供たちがやって来る前に
割と撮しやすいカワムツ(ヤマソバエ)を撮った。





上江津湖の神水の湧水が流れ出すところ。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/125秒 ISO400


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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/125秒 ISO400



カワムツは植物の下の暗いところを泳ぎ回っていた。
植物から泳ぎだし光が当たった時を見計らって撮る。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/125秒 ISO400



ここも神水の湧水地。
子供たちがよく遊んでいるところの流れ出し。

この日は水位がやや高かった。


大型のカワムツ(黒い筋模様が一本入った魚)とオイカワ(赤っぽい魚)が
混じって群れている。


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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f11 1/60秒 ISO400



近くを通り過ぎたカワムツ


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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/125秒 ISO400





今度は、
野鳥の森から湧水が流れ出すところ。

浅いが流れが結構強く魚もよく動き回る。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/160秒 ISO400



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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/160秒 ISO400


江津湖は水温が18℃前後で一定していると言われ、
ずっと浸かっていると夏でも寒かった。




2012/07/28撮影 江津湖にて

2012.07.28    カテゴリ:  昆虫類 

   オオシオカラトンボ

上江津湖の湧水地に青色のトンボがいた。


岸から突き出た茎につかまり、
時々水辺をパトロールしてはまた同じ場所に戻ってくる。


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オオシオカラトンボ(トンボ科)のようだ。


体の青色がシオカラトンボの空色とは違い、
群青色に近い。

胴体は少し太め。

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oosiokara-tonbo120728-3.jpg


右の羽にクモの巣がかかっているようだったが、
クモの巣を振り切って飛んできたのだろう。

2012/07/28撮影 上江津湖にて


参考文献:
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所
わかる図鑑⑧ 水辺の昆虫 今森光彦 山と渓谷社

2012.07.24    カテゴリ:  魚類 

   カジカ

かつて江津湖には、”カジカ”という魚がいた。
現在の江津湖では絶滅したとされている。


カジカは浮き石や礫が多い瀬を住みかとする。

また、大卵型(河川陸封型)、中卵型(両側回遊型)、小卵型(=ウツセミカジカ・両側回遊型)の3種に区別される。
熊本県下各地で減少傾向著しく、
大卵型と小卵型は県のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠA類となっている。


大卵型の南限は菊池川水系、小卵型の南限は氷川ということだが、
江津湖に生息していたカジカはどれであっただろうか。



福岡市近郊の河川で小卵陸封型と思われるカジカを見た。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/100秒 ISO500




浮き石を剥ぎながら網へ追い込む。
ドンコのように直ぐには捕まらず、
網のすき間をうまくくぐり抜ける。

水中での顔つきは人面魚のようだが、
捕らえてじっくりみるときれいな緑色の瞳を持っていた。


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ペンタックス OptioW60 


清澄な水に暮らす魚らしい。

昭和40年代のように、生活排水が流れ込み
汚濁が進んだ江津湖では、絶滅しても当然だろう。

生活排水による水質汚濁が改善された現在の江津湖に、
カジカが戻る日は来るのだろうか。


2012/07/21-22撮影 福岡市近郊A河川にて 



参考文献:
新装版 山渓フィールドブックス2 淡水魚 山と渓谷社
改訂・熊本県の保護上重要な野生動植物-レッドデータブックくまもと2009- 2009年9月 熊本県
阿蘇山麓からの提言 澄んだ湖をつくる 清水正元著 朝日新聞社


撮影メモ:
底生魚は自分の体を沈め魚を真横から撮る




2012.07.23    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   小橋一雄 折ふしの記 ”川ざかな”より抜粋 (穴釣り)

小橋一雄氏著の「折ふしの記」より引用

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 穴釣り


 二尺位の細い釣り竿に、ウナギ針を短くつけ、ミミズを刺し、川岸のウナギのいそうな崖穴に突っ込む。奥の方でグイと手ごたえがあったら、ソロリソロリ手元に引っぱりよせ、左手の人差指、薬指、中指の間にウナギを引っぱり込む。
 
 指で胴の処をキュッとしめつけ、動けないようにしてから、右手で針を取り、左手で腰の「ビク」に押し込む。もし「カニ」が食いついた時は、穴の口もとまで引きよせ、カニの甲羅が三分の一位出たとき、左手の「モリ」でグサッと突きさして獲る。優越感と言うか、征服感と言うか、何とも言えない嬉しさがこみあげてくる。



びくのウナギ120408
2012/04/08撮影 江津湖にて



引用:
折ふしの記 小橋一雄 昭和53年3月31日初版発行 p.134 川ざかな-穴釣り-

2012.07.21    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   小橋一雄 折ふしの記 ”川ざかな”より抜粋 (張り込み)

小橋一雄氏著の「折ふしの記」より引用

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 張り込み(流しばり)


 八寸位の竹を杭のようにけずり、五尺位の丈夫な釣り糸を杭の上部に縛りつけ、ミミズを切らずに一匹のまま針につけ、夕刻、魚の集まりそうな「草むら」の中に杭をさし、糸は流しっぱなしにする。ミミズがクニャクニャうごめいているので、大きな魚(鯉、ウナギ、ナマズ、ドンカッチョ、大鮒等)が食いつく。
 
 翌朝、早起きをして引きあげ、手応えがあった時の嬉しさは何とも言えない。反対に、針が切られたり、餌が取られ、針だけブランとしている時は、何とも言えない淋しさを感じさせられる。

 誰か、私より早く来た者が、盗んだのかと思って、近くにある他人のものを引きあげてみると、魚がかかっているので、盗まれたのではない事がわかるが、うらやましさを感じる。

 収穫が少ない時は、早く起きた特権のような気持で、人の魚を失敬することがある。
 反対に、やられる事もあるので、早く起きるのが絶対的必要条件だった。祖父は、早起き訓練の意味で、これをやらせたと思う。



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2011/05/21撮影 江津湖にて




引用:
折ふしの記 小橋一雄 昭和53年3月31日初版発行 p.134 川ざかな-張り込み(流しばり)-


2012.07.20    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   小橋一雄 折ふしの記 ”川ざかな”より抜粋 (釣り)

小橋一雄氏著の「折ふしの記」より引用

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

川ざかな

 幼少の頃、病気ばかりしていたので、小学五年になった春、祖父母に連れられて郷里熊本に行き、祖父から肥後流の鍛錬を受ける事になった。
 食べものの好き嫌いをなくす訓練、薄着の訓練、精神力の鍛錬、剣道の訓練、読み物の制限等々沢山あったが、その一つとして、川ざかなを獲る訓練があった。

 祖父は色々の獲り方を教えてくれた。


 釣り

 餌はミミズを使ったが、時々小さな「川えび」をザルで取り、丸いフタのついた壺のようなガラスの「オシロイビン」に入れ、熱湯をそそぐと、赤く煮え香りが出てくるので、魚が良く釣れた。

 ミミズの妙な臭いが嫌いだったので、この餌を使うことが多かった。私の屋敷は、水前寺公園の隣り(現在の料亭陣屋)だったので、庭の池は公園と同じように湧水だった。

 屋敷の中を流れる川も、川下の江津湖も、谷川のように水が澄んでいたので、釣れる魚は「アブラメ」「ドンカッチョ」「ヤマメ」等、谷川にいる魚が多かった。勿論、鯉や鮒もいた。

 「ハヤ」も沢山いた。夕刻、水面に浮かんで泡を立てているとき、羽のようなものが針のツケネについている「カガシバリ」を使った。「ピュッ」と針を投げこむと、虫と間違えてパクつく。それをヒッカケ、左手の「スクイアミ」で受けとった。手がよごれないので、風呂あがりによくやったものだ。


江津川の小魚120408
2012/04/08撮影 加勢川にて

  (中略)

《付記》
 幼少の頃の想い出ですから、名称その他色々間違ったところが沢山あると思います。何か、間違っていましたらご訂正願います。また、私の知らない獲り方がありましたらお聞かせ願います。必ず、変わった方法が沢山あったと思います。




引用:
折ふしの記 小橋一雄 昭和53年3月31日初版発行 p.133 川ざかな-釣り-

2012.07.17    カテゴリ:  遊び 

   水遊びの季節到来~救命処置~

もうしばらくすると
九州も梅雨が明ける。

江津湖でも本格的な水遊びのシーズンが到来。
夏の水遊びは楽しいが、
時には不幸な事故が起きる。


自分自身、6年前に魚採りに夢中になり、
振り向くと長男が浅瀬の泥に足を取られ、溺れかけていた。


小さな子からは目を離さないこと。
川の怖さ、水の怖さをしっかり伝えておくこと。

万一の際の救命処置は、以下のサイトが参考になる。
まずは周囲に助けを求めながら、救急車を呼ぶことが先決だ。

<参考になるサイト>
総務省消防庁 応急手当の基礎知識
総務省消防庁 応急手当の基礎実技
政府広報オンライン 「いざというときのために応急手当の知識と技術を身につけておきましょう」



AED(自動体外式除細動器)の設置場所は、
AED設置場所確認というサイトで検索できる。


江津湖であれば条件指定検索で”熊本県”を選択し、住所欄に
”熊本市出水”
”熊本市神水”
”熊本市広木”
など入力すると出てくる。
(中央区や東区などを入れると出ない)



この検索サイトに登録されていないAEDもあるようだ。
また反対に、現在撤去されているにもかかわらず、情報が更新されていない可能性もある。
予め、事前に確認した方がいいでしょう。



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2010/07/18撮影 上江津湖にて
※これらの水鉄砲は川で使用すると砂などが銃口に詰まりすぐ壊れますので注意下さい

2012.07.08    カテゴリ:  江津湖以外 

   撮影練習(福岡市近郊)

季節柄、雨が続く中で、
久しぶりに太陽がまぶしかった。


福岡のとある河川の上流域へカメラの練習に行った。
魚の数は多いが、ほとんどがカワムツ。

カワムツをモデルに練習することにした。
大量の失敗作のうちの数枚ましな物をアップ。



まずはドンコ。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f8 1/30秒 ISO500



ヨシノボリ。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f8 1/125秒 ISO400





たくさんいるカワムツ。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f8 1/125秒 ISO400

同じくカワムツ。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f8 1/125秒 ISO500





闘争中のオイカワのオス。

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f6.3 1/500秒 ISO400

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オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f6.3 1/400秒 ISO400

oikawa120708-7.jpg
オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f6.3 1/500秒 ISO400





小さなカジカ???らしい魚。体長は40mmほど。

kajika120708.jpg
オリンパスE-620 ZD14-54Ⅱ f3.5 1/500秒 ISO200



2012/07/08撮影 福岡市近郊A河川




メモ
・流れの中で体を固定する。
・しっかりファインダーを見てシャッターを切る。
・水中メガネの曇り対策(わざと水を少し入れておく)。
・レンズの絞り、シャッタースピード、ISOのバランスを随時確認。
・対象によりAFと置ピンの使い分け。
・RAW現像にまだ慣れない。WBに注意。
・外部フラッシュ、マクロレンズ必要。
・RAWで撮る場合大容量の記録媒体必要。

2012.07.06    カテゴリ:  遊び 

   野田さん、江津湖を知っていますか

熊本県出身のカヌーイストで作家の野田知佑さんには、
二度お会いしたことがある。



一度目は、高校を卒業した1992年、壺渓塾で浪人中のことだ。

当時の熊本市民会館(現市民会館崇城大学ホール)で、“ウォーターネットワークくまもと”という市民組織がシンポジウムのようなものを開いた。平日の夕方だったと思う。
川辺川ダムの件で、野田さんが来るという。私は友人を誘い、本物の野田さんに会いに行った。その会には椎名誠さんや愛犬ガクなども来場しており、私は色々な話を聞いた後、帰り際にいつもカバンに入れていた重い英和辞典を取り出し、野田さんにサインをしてもらった。

「野田さん、江津湖を知っていますか?」

私は何を話していいのか分からず、唐突に聞いた。


野田さんサイン



野田さんはにこやかに答えた。

「行ったことがあるよ。・・・・・・・」

「僕の家は江津湖の近くです。」

私は野田さんから見た江津湖を聞かせてもらいたかったが、
これが精一杯だった。
それから私は野田さんにお礼をいい、ガクにも挨拶して帰った。





二度目は、大学の探検部で川下りをやっていた頃だった。1997年前後だろう7月20日。
進路に悩んでいた頃だった。

川辺川でダム反対デモがあると聞き、何よりも野田知佑さんが来る、ということを聞き、川辺川を下るついでに野田さんに会おう、と半ば不純な動機で集会に参加した。

デモは、カヤックで川辺川を下った後、夕方自由に河原に集まり、まずテントを張って寝床を確保する。そして意見を言ったり、酒を飲んだり、演奏を聴いたりと、かなり楽しいものだった。また、みなの考えは単純明快にまとまっており、団結していた。

この時野田さんが奏でたハーモニカの音色は、今でも涙が出そうになる。


テントに泊まった次の朝、私は釣りのために一人早起きし、川に立ち込んだ。
そこに声をかけてきたのが野田さんだった。
野田さんは目がすごく赤かった。焼酎は球磨焼酎にかぎる。

「釣れるね。」
「いえ・・。まだです・・・。」

私はこの時、帽子にまたサインを書いてもらった。
まったくお馬鹿である。




それ以来、野田さんを雑誌で見かけることはあっても、
お会いしていない。


お元気だろうか。








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