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2010.09.30    カテゴリ:  植物 

   マコモ

マコモは,江津湖の岸際でよく見かける,
代表的な抽水植物。

マコモ1-100718
2010/07/18撮影

ヨシが陸上の土手から,
浅瀬に向かって地下茎を広げるのに対して,
マコモは水深がいきなり50cmくらいの場所でも,
しっかり根を張っている。

上江津湖の中ノ島公園の周りによく生えている。

マコモ7-100719
2010/07/19撮影

マコモ2-090621
2009/06/21撮影

深みから突き出るマコモは,小さな魚やトンボのヤゴなんかにとっては,
とてもよい住みかになるようだ。

マコモ4-090905
2009/09/05撮影



下江津湖の最下流にある,下画図橋からの眺め。

広木地区には,大きめのヨシ群落が広がり,
水際の所々にマコモ群落が見える。


マコモ8-100719
2009/09/05撮影


江津湖にて



2010.09.23    カテゴリ:  植物 

   ヨシ

ヨシは,水辺に普通に生える大型の多年草で,
マコモと並ぶ代表的な抽水植物。


ヨシ1-100718
2010/07/18撮影

地下茎は長く泥中を這い,大群落をつくる。


地上部は冬には枯れるが,
2月ごろ,暖かい日差しを感じ始めるようになると,
土手や浅瀬で新しい芽を伸ばし始める。

ヨシ4-090202
2009/02/02撮影


大きなものは2-3mまで生長する。



ヨシは,いろいろな生き物の住みかとして大切なんだけれど,
水中に茂りすぎると泥が貯まり,陸地化の原因になる。


だから江津湖では,定期的にヨシを刈り取る管理が行われる。

しぶとく広がるヨシを,一つ一つ根元から掘り取る方々がいらっしゃる。
大変な重労働に思える。

ヨシ6-090412
ヨシ5-090412
2009/04/12撮影


江津湖にて


参考文献:山渓カラー名鑑 日本の野草 山と渓谷社





2010.09.20    カテゴリ:  植物 

   ヒメガマ

流れが緩やかな水路に,ヒメガマがあった。

ヒメガマ1-100718


夏頃になると,叔父や祖母がガマを採ってきて,
床の間や玄関に飾っていたのを思い出す。


ヒメガマは,浅い(水深30cm未満)泥湿地に群落をつくる
多年生の抽水植物。

地下茎が発達しており,3-4月頃新芽を延ばす。
茎の高さは1.5-2.0m。

ヒメガマ6-100718

夏に開花し,
茎の先端に10cm程度の雄花の固まりと,
その少し下にソーセージのような雌花の固まりをつける。

ヒメガマ5-100718


ヒメガマを見分けるポイントは,
雄花と雌花とが接しておらず離れていることと,雌花が細長いこと。

ヒメガマ2-100718


10-12月に種子は成熟し,雌花の固まりがほぐれ,
綿毛状の果実が風に吹かれて飛び散っていく。

ガマの仲間は,ムシロや敷物の材料に使われ,
花粉には傷薬としての薬効もある。


2010/07/18撮影 下江津湖にて

参考文献:
川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から 鹿児島の自然を記録する会編 南方新社

2010.09.15    カテゴリ:  魚類 

   ヤリタナゴ

2010年4月。

ヤリタナゴ0-100418

季節柄,水位の低いぞうさんプールでは,
コイがのんびりと泳いでいた。

100418-162コイ


下流の深場へ行った。


日差しがかなり強かったが,
頭の中を日光消毒すべく,
Tシャツに短パン姿で,帽子もかぶらずに釣りはじめた。

適当な竿に適当な仕掛け,あり合わせのエサで,
フナやオイカワなどなどが釣れる。
10cmほどのニゴイの群れも沖合に見える。

ほんとに,いろいろな魚がいることいること。



そのうち,色鮮やかなタナゴが釣れた。
ヤリタナゴだった。

ヤリタナゴ1-100418

婚姻色が出始めており,エラの後ろ,臀びれ,背びれが
赤く色づいている。



ヤリタナゴは,緩やかな流れのある水路などを好み,
産卵には,ニセマツカサガイ,マツカサガイ,ドブガイなどを使う。

測線は完全で,一対の長いヒゲを持つ。

ヤリタナゴ3-100418



タナゴ類の中で最も分布が広く,
北海道,南九州を除く日本各地に分布する。


子供時代は,佃煮にすべくハヤを狙って,
何時間も川に立ち込んで釣りをした。

ハヤの数が揃わなければ,仕方なく,
簡単に釣れるヤリタナゴやアブラボテを釣って,
料理してもらったものだった。


残念なことに,近頃の江津湖ではヤリタナゴをほとんど見かけない。


この日,ヤリタナゴは奇跡的に3匹釣れ,
1匹は体側面に噛まれたような跡があった。

ヤリタナゴ2-100418

濡れ衣かもしれないけど,犯人は,
同じ場所にいたこの魚かも。。。

bass100418.jpg

国内外からの移入種や産卵母貝の減少で,
江津湖のヤリタナゴを佃煮にするなんて,
とんでもない時代になってしまった。


2010/04/18撮影


参考文献:
新装版 山渓フィールドブックス2 淡水魚 山と渓谷社
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所
タナゴ大全 発行 エムピージェー

2010.09.12    カテゴリ:  甲殻類 

   サワガニ

7月の梅雨明け直後の江津湖では,
サワガニが元気に活動していた。


サワガニ1-100717


芭蕉園の歩道を渡るサワガニ


サワガニ2-100717

ぞうさんプール横の洗い場は,
小さな水場だが,よくサワガニが見つかるスポット。

サワガニ3-100718
サワガニ4-100718


沢の上流の方では,稚ガニを抱えた母ガニがいた。

母ガニを捕まえると,
数mmの稚ガニが1-2匹,ポロっと落ちて,単独活動を始める。

まだ行くな,
と言っても,勇ましく旅立っていく。

なので,触らない方がいい。

子供の頃は,
母ガニから稚ガニを全部洗い流したりして,
ん~! 残酷だった。

サワガニ5-100718


ハサミがなかなか立派なオス。


サワガニ6-100718


カニの「おうち」を造ってあげているところ。


逃がしてやれよ,というまでもなく,
全部逃げられていた。

サワガニ7-100718


2010/07/17-18撮影 上江津湖にて

参考:大阪府水生生物センターホームページ

2010.09.08    カテゴリ:  昆虫類 

   シオカラトンボ

今年は暑さが長引くと言うが,
朝夕は涼しくなり,
虫の音も聞こえるようになった。



昨日の熊本出張では,江津湖を覗く時間はなかった。

少し時間をさかのぼり,8月15日。

この場所で・・・・・たくさんのトンボが舞っていた。
上空を飛び交うウスバキトンボの群れ。



シオカラトンボ100815-1


水面近くでは,ギンヤンマやタイワンウチワヤンマが広くパトロールして,
時にはつかみ合って交戦する。

この2種を捕まえたいが,飛び回って戻ってこない。


シオカラトンボ100815-2


シオカラトンボが低いところにいた。


石や,草の先っぽに陣取り,
なわばりを見張る。

飛び去っても,元の場所に戻ってくるので,
何度かチャンスをくれる。

シオカラトンボ100815-3

大きな目玉は,
トルコ石のように青い。

シオカラトンボ100815-4
シオカラトンボ100815-5

2010/08/15撮影 上江津湖にて



2010.09.08    カテゴリ:  魚類 

   小さきいきもの

風のない日に,
浅い砂地の水面に頭を寄せ,
まばたきをせずにジッと見据えると,
懐かしい輩がいる。


どちらも全長10mm。


今年の江津湖では少ないように思う。
なにごとも捕りすぎてはいけない。

小さきいきもの100815-1


ナベブタムシ。
口元には,他の生き物の体液を吸うための針を持つ。

大して痛くはないが,これで刺されることもある。

小さきいきもの100815-2

2010/08/15撮影 上江津湖にて



2010.09.03    カテゴリ:  鳥類 

   カイツブリ

数多く江津湖で見られる鳥のなかで,季節に関係なく目立つ鳥といえば,
カイツブリかもしれない。


カイツブリ1-100719



年中ほとんどを水上で生活し,よく潜って魚を捕まえている。
透明度の高いところでは,足を必死で掻きながら潜水する姿が見られる。

飛べるはずだが,高く飛翔する姿は見た記憶がない。そのかわり,羽ばたきながら水面をよく滑走する。
ケレケレケレという鳴き声と,羽ばたく水音がセットで聞こえたら,自動的にカイツブリをイメージする。



水草で浮巣をつくってヒナを育てる。

ちょうどつがいが,浮巣をつくっているところだった。

カイツブリ2-100719
カイツブリ3-100719

子供の頃,巨大なカエルが潜水するのを見た気がしたが,
あれはカイツブリだったに違いない。


2010/07/19撮影 上江津湖にて


参考文献:
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所



2010.09.03    カテゴリ:  昆虫類 

   コオニヤンマ

夏に芭蕉園付近の歩道を歩いていくと,植物の先っぽにつかまっている黄黒のトンボがいた。

久々のコオニヤンマだった。

コオニヤンマ1-100718
コオニヤンマ2-100718
コオニヤンマ3-100718
2010/07/18撮影



コオニヤンマは,サナエトンボ科のトンボで,県内でも産地が少なく,とくに市街地では非常に珍しいとされている。


「うつぶせ型」という,地面に伏したような姿勢で止まり,オニヤンマよりも一回り小さい。


湧水域の砂礫底に住むヤゴは,とても変わった姿をしている。扁平な落葉のようで,他のトンボのヤゴとは明らかに違う。

コオニヤンマ4-100814
2010/08/14撮影

コオニヤンマ5-090620
2009/06/20撮影
コオニヤンマ6-090620
2009/06/20撮影 ヤゴの生息地



父が「ビンタ川」と呼ぶ,下江津の水路にも,石垣に羽化殻があった。

コオニヤンマ7-090905
2009/09/05撮影


コオニヤンマの親は知らなくても,ヤゴを見たことのある人は結構いるかもしれない。



江津湖にて


参考文献:
トンボのすべて改訂版 井上清・谷幸三共著 トンボ出版、
新熊本市史 通史編第一巻 自然・原始・古代 新熊本市史編纂委員会編集 熊本市
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 監修 熊本大学名誉教授 吉倉眞/発行 熊本生物研究所


2010.09.01    カテゴリ:  魚類 

   通り過ぎたコイ

今日は9月1日。
チビどもの長い夏休みもとうとう終わり,新学期が始まった。



さかのぼること2ヶ月の7月7日。

江津湖の本流加勢川には,割れた陶器や瓦などの破片があちこちに沈んでいる。ほとんどの破片は,流れで角が丸まっているので,踏んだとしても問題ない。

近所の人が投げ込むのか,上流から流されてくるのか,かつてあった料亭の名残なのか,もうずっと昔からそうなので,全然気にならない。
江津湖には,あちこちに人の生活のにおいを感じさせるものがある。


コイ4-100707


夫婦岩のあたりの深場では,アユが群れていた。アユはなかなか釣れないので,泳いでいるところを何とか撮りたいが,難しい。
ダイビングの技術と,それなりのカメラが欲しくなってきた。

コイ3-100707


強い流れに流されていく自分の前を,50cmくらいのコイがとおり過ぎていった。

コイ1-100707

コイの産卵期は4-6月ということになっていて,江津湖でも浅瀬でザワザワとコイが騒ぐ季節は終わったようだ。
江津湖全体で,大型のコイをよく見かけるが,多すぎるような気がする。

コイ2-100707


去年の9月のある日,オイカワを背がけにして,バスを狙っていたところ,70cmくらいのコイが釣れたことがあった。


そのコイは,10cmクラスのオイカワを確かに口にくわえ,針も口の深い部分にかかっていた。雑食性で,すごい食欲に驚いた。



2010/07/07撮影 上江津湖にて




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