2009.10.27    カテゴリ:  植物 

   マコモ

江津湖の湖岸には、色々な種類の水生植物が生えている。
水生植物のうち、水底に根を張り、それから茎や葉を水面上に突き出しているものを「抽水植物」あるいは「挺水植物」という。

抽水植物は、魚類や昆虫類の産卵場、繁殖場、隠れ家として重要なもので、ただの草だとあなどることができない。湖岸の抽水植物の根元を手網でガサガサすると、いろんないきものが捕れる。

マコモ5-090621
2009/06/21撮影 マコモの葉で見つけたイトトンボの脱皮殻

抽水植物としてメジャーなものが、ヨシ、マコモ。
江津湖の湖岸にもマコモがたくさん生えている。

マコモ1-090905
2009/09/05撮影

マコモ2-090905
2009/09/05撮影

マコモはアジア大陸から沖縄を除く日本全国に分布する大型の多年草で、流れの緩やかな川の岸、池、沼に生える。

泥の中に太く短い根茎と、多肉の匍枝があり、水平方向に広がってそこから地上に葉をのばす。
竹が地中で根を伸ばし、筍が出てくるのに似ている。

マコモ3-071109
2007/11/09撮影 マコモの根茎と匍枝

地下で茎がつながっているので、仮にマコモを取り払おうとして伐採する場合は、地下部も一緒に掘り採らなければならないので、結構大変な作業。

増えるところでは勝手にどんどん増えるのだが、反対にマコモを植えようとすると、波で流されるなどして根付かない場合がある。
植栽方法としては、土のう法、株植え法、苗の利用などがある。

茎は太い円柱形で平滑、中空となっている。

マコモ4-071109
2007/11/09撮影 薄い膜で仕切られた茎の断面

8月~10月頃、長さ30~50cmの大型の円錐花序を出し、そこから穂が伸びる。

マコモは、長い葉で敷物が作られたりするらしい。また、真米として果実が食用とされていたらしい。
筍状に膨れた茎もマコモ筍として食用にする地域もあり、茎や葉は家畜のエサとなる。

マコモを漢字で書くと「真菰」となり、この菰という字がついた地名を時々見かける。
そうした地域はかつてマコモの有名な産地だったのかも知れない。

参考文献等:EICネット、川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から 鹿児島の自然を記録する会編 南方新社

2009.10.24    カテゴリ:  古い絵はがき 

   古い絵はがき(競技用ボート2)

古い絵ハガキにボートレースの風景があった。

絵はがき-江津湖ボートレース

ボートの形が現在のようにスマートではなくて、海のカッターのようだ。
でも岸辺には神社や応援の人がたくさん見える。国旗も揚げてある。
この決戦、きっと盛り上がっていたのだろう。

場所が江津湖のどの辺りなのか見当がつかないが、何となく左岸側(東側)のような気がする。

2009.10.23    カテゴリ:  魚類 

   モツゴ

藻の多い深みでモツゴがよくかかった。

モツゴ1-090905

全長は8cm。
日本全国に分布する。海外ではユーラシア大陸東部、朝鮮半島、台湾に分布する。

吻(口の先端)は細く尖っていてシャープな印象だけど、泳ぎは速そうではない。
測線は完全でこれに沿うように黒い縦条が見られる。産卵期のオスは全身が黒ずみ、目の下には追星が現れ、縦条は見えなくなる。

モツゴ2-090905

川の中流から下流域に生息し、流れが緩やかで水際に植物が繁茂する場所を好む、と図鑑にはあるが、汚水や環境の変化に強いようだ。クリークのようにコンクリートで護岸され汚れた水路でも、モツゴはたくさん生息していることがある。

産卵期は4~8月。ヨシの茎や石の表面に淡黄色の卵を産みつけ、オスが保護する。
繁殖期のオスは、同種他種を問わず強い排他行動を示すという。

モツゴ3-090905

雑食性で水生昆虫などの底生動物のほか、付着藻類も食べる。
釣りをしていてモツゴが多いとすぐかかるので、狙いの魚がいる時はちょっとお邪魔虫。腕のいい人は雑魚をかわしながら本命を釣り上げるのかもしれない。

2009/09/05撮影
参考文献:
新装版 山渓フィールドブックス2 淡水魚 山と渓谷社
川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から 鹿児島の自然を記録する会編 南方新社

2009.10.16    カテゴリ:  風景 

   木舟のある風景

古い絵はがきによく見られる木の小舟。
最近は数えるほどしか湖面に浮かんでいない。
特に加勢川の上流の方は浅くなったためか,ほとんど見かけない。

舟のある風景1-091012
2009/10/12 下江津湖にて撮影

舟のある風景3-091011
2009/10/11 上江津湖にて撮影

木舟の下はどんな生き物がひそんでいるのか分からない。
たいていはドンコザリガニだったが、時には大きなウシガエル(食用ガエル)やカムルチーがいて、そういう時は本当にドキッとした。

2009.10.13    カテゴリ:  魚類 

   カネヒラ(かくびんた)

まだまだ暑さが残っていた8月末、福岡県八女市の水路で、キラキラとヒラをうつ魚が見えた。

カネヒラ1-090829
2009/08/29 八女市で撮影

幅広の大型の体で、この季節に派手な婚姻色を見せるのはカネヒラだ。
水路側面の石についた藻類か何かを、盛んについばんでいた。

そうかカネヒラの季節か、もう秋かと思った。

後日江津湖でもカネヒラが釣れていると聞き、何度かトライしたが、
腕がイマイチなのもあってなかなか釣れなかった。

そして10月11日に江津湖で,やっと一匹釣れた。
メスなのでイメージしていたような派手な婚姻色は出ていなかったが、
カネヒラを釣ったのは多分小学生以来だ。

カネヒラ2-091011
2009/10/11 江津湖で撮影

カネヒラ3-091011
2009/10/11 江津湖で撮影

タナゴの仲間は、コイ科のなかにタナゴ属、バラタナゴ属、アブラボテ属の3属があり、
カネヒラはタナゴ属に分けられる。

全長12cm。
本来は濃尾平野以西の本州と九州北部に分布するが、放流により関東地方でも増えているという。
平野部の流れの緩やかな河川、湖沼に生息する。

タナゴ類の中では大型で、体は側扁して体高が高い。大きな個体はフナと見間違うこともある。
側線は完全。1対の口ひげは短い。
肩部の濃青緑色の暗色斑は三角形で顕著。体側後半の中央に青緑色の縦条が走る。

産卵期のオスは背方が青緑色に輝き、頭部側面及び体側腹方は淡桃色を帯びる。背びれ・臀びれの縁辺は淡い桃色を呈し美しい。産卵行動中の個体の尾びれはかなり黒ずむ。
メスの産卵管は太くて短く、最大伸長時でもかろうじて臀びれ降端に達する程度である。

主に付着藻類や水草を食べるため、流れの中の岩や石垣の周辺などで、キラキラとヒラを打つ姿が目立つ。成魚になるとオオカナダモなどの水草も積極的に食う。実は雑食性でエムシでも釣れる。

他のタナゴ類の産卵はだいたい春夏に行われるのに対し、カネヒラは9~11月に産卵するといわれるが、九州では初夏に産卵する個体もいるらしい。

カネヒラ4-091011
2009/10/11 江津湖で撮影

江津湖周辺では、このカネヒラのことを地方名で「かくびんた」と呼ぶようだ。
資料がないのではっきりしないのだが、図鑑片手に「かくびんたってナニ?」って周囲の人に尋ねると、だいたいカネヒラにいきつく。

参考文献:
新装版 山渓フィールドブックス2 淡水魚 山と渓谷社
山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 山と渓谷社
くまもとの自然シリーズ1 江津湖の自然 吉倉眞監修 熊本生物研究所

2009.10.12    カテゴリ:  植物 

   イバラモ(その2)

秋晴れでとても天気が良かった。久しぶりに下江津湖の左岸(動物園側)を歩いてみた。

水際はボタンウキクサ(ウォーターレタス)だらけかと思ったら、帯状の大きなイバラモ群落もあった。

イバラモ0-091012

この場所はコンクリートの岸壁で水深がいきなり深くなっている。地形はワンド状で流れの影響をほとんど受けない止水域。
こういう条件は以前見た右岸のイバラモ生育地と似ている。

水中のイバラモは、浮泥をかぶっていた。

イバラモ1-091012
イバラモ2-091012

こんな所に落ちたらイバラモの刺が痛そうだ。
岸壁は上りにくいし、機雷原のような場所だ。

イバラモ3-091012
イバラモ4-091012

浮泥を振り払うと、明るい緑色のきれいな葉だった。
触ると、やっぱり普通の水草とは感覚が違い、堅めの感触でポキポキと折れる不思議な水草だ。
サボテンのような感じでもある。

レッドリストくまもと2004では情報不足(DD)に分類されているが、他県では希少種となっているところもある。


2009/10/12撮影 下江津湖にて

参考文献:熊本県の保護上重要な野生生物リスト(レッドリストくまもと2004) 平成16年3月 熊本県


2009.10.05    カテゴリ:  魚類 

   トウヨシノボリ~サワガニ~カマツカ~エビモ

9月19日。
加勢川で見かけたいろいろ。

9月その他1-090919
トウヨシノボリ

9月その他2-090919
サワガニ

9月その他3-090919
カマツカ

9月その他4-090919
カマツカ左から

9月その他5-090919
カマツカ上から

9月その他6-090919
エビモの切れ端

2009/09/19撮影

2009.10.03    カテゴリ:  遊び 

   江津湖の貸しボート店

公園化された上江津湖には、貸しボート店が4軒ある。

右岸から。
一つは宮本ボート。中之島公園の駐車場に車を止めると、目の前にボート乗り場がある。

上江津湖公園2-090905
2009/09/05撮影
ボートに乗らなくても、有料で桟橋から釣りができる。
道具も貸してくれるし、お兄さんの手が空いていれば釣りのガイドやいきものの話をしてくれる。

上江津湖公園3-090905
2009/09/05撮影

昔、宮本ボートのとなりに施錠された古い浮桟橋があり、ここから魚がとてもよく釣れた。桟橋の扉の上には「危険!立入禁止」という大きな文字が、赤ペンキで書いてあった。
釣りの有名スポットとしてにぎわっていたが、その名も「立入禁止」。


次は江藤ボートハウス。

上江津湖公園4-090905
2009/09/05撮影
カラフルなペダルボートがちびっ子を引きつける。
ハンバーガーやコーヒー、アイスクリームなどのあるカフェレストランもある。
江津湖周辺には最近おしゃれなお店が増えてきたが、この店が元祖だろう。

上江津湖公園9-090621
2009/06/21撮影
屋形船のある船着き場が、ちょっと海の港みたいだ。

この辺りの橋の上から湖をのぞき込むと、色々な魚がよくみえる。

上江津湖公園5-090905
2009/09/05撮影
イトモロコの群れ。カワムツオイカワも混じる。

上江津湖公園6-090905
2009/09/05撮影
これはカムルチー。雷魚とも呼ばれかなり以前に移植された外来種。
小魚や小動物などを食べるが、おそらくそれらを食べ尽くすというほどの影響はない。

左岸側にも2軒ある。
そのうちの一つが川上ボート。

上江津湖公園7-090919
2009/09/19撮影
お店の前にベンチがあり、よく地元の人が一息ついている。
この辺りで子供と釣りをしていたら、ボート屋のおばちゃんが藻をどけて釣り場を作ってくれた。

もう一軒あるのだが後日追記予定。



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