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2019.09.07    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   菊池のかんがい用水群(熊本県菊池市)


世界かんがい施設遺産に「菊池のかんがい用水群(熊本県菊池市)」が登録されました。

おめでとうー。




下の写真は、原井手イデベンチャーの拠点になっているきくちふるさと水源交流館

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登録された用水群の一つ、原井手
母方のご先祖が開削に関わったそうです。

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ちょうど5年前に体験したイデベンチャー

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2014/9月撮影 菊池市にて


参考:
農林水産省HP/令和元年度世界かんがい施設遺産の登録について
菊池市HP/菊池のかんがい用水群が世界かんがい施設遺産に登録されました。

2019.02.05    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   五月

 
沖のうつくしか潮で炊いた米の飯の、どげんうまかもんか、あねさんあんた食うたことのあるかな。そりゃ、うもうござすばい、ほんのり色のついて。かすかな潮の風味のして。


舟の上はほんによかった。
イカ奴は素っ気のうて、揚げるとすぐにぷうぷう墨ふきかけよるばってん、あのタコは、タコ奴はほんにもぞかとばい。
壺ば揚ぐるでしょうが。足ばちゃんと壺の底に踏んばって上目使うて、いつまでも出てこん。こら、おまや舟にあがったら出ておるもんじゃ、早う出てけえ。出てこんかい、ちゅうてもなかなか出てこん。壺の底をかんかん叩いても駄々こねて。仕方なしに手網の柄で尻をかかえてやると、出たが最後、その逃げ足の早さ早さ。ようも八本足のもつれもせずに良う交して、つうつう走りよる。こっちも舟がひっくり返るくらいに追っかけて、やっと籠におさめてまた舟をやりおる。また籠を出てきよって籠の屋根にかしこまって座っとる。こら、おまやもううち家(げ)の舟にあがってからはうち家の者じゃけん、ちゃあんと入っとれちゅうと、よそむくような目つきして、すねてあまえるとじゃけん。
わが食う魚(いお)にも海のものには煩悩のわく。あのころはほんによかった。


あねさん、魚は天のくれらすもんでござす。天のくれらすもんを、ただで、わが要ると思うしことって、その日を暮らす。これより上の栄華のどこにゆけばあろうかい。



引用:苦海浄土 わが水俣病.石牟礼道子.講談社文庫

2019.02.03    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   仙助老人とぶえんのいお


爺やん、あんた、百までも生きるような体しとって、腰ちんば引いて。石もなかところで、ぱたっとこけたりするとは、そらきっと水俣病じゃ。あんた目えにはまだ来んかな、目えはまだどげんもなかかな、こう爺やん。

なんばいうか。水俣病のなんの。そげんした病気は先祖代々きいたこともなか。
俺が体は、今どきの軍隊のごつ、ゴミもクズもと兵隊にとるときとちごうた頃に、えらばれていくさに行って、善行功賞もろうてきた体ぞ。医者どんのなんの見苦しゅうしてかからるるか。

そるばってん爺やん、ほらほら、せっかくの焼酎がいっこぼれてしもうて、地が呑んでしもうたが。こげんところつっこけて。目えもどげんかあっとじゃなかろうか。



この病にさえかからんば、あん爺さまは、きっと百まで生きらす爺さまじゃったよ。

そげんいやあ、あんわれ(あの人)も、ぶえん(無塩のとりたての魚のさしみ)の好きな人じゃったでのう。




引用:苦海浄土 わが水俣病.石牟礼道子.講談社文庫

2019.02.02    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   仙助老人


今どきの軍隊のごつ、ゴミもクズもと兵隊にとっておらんじゃったころに、えらび出されていくさにとられた飛びきりの体ぞ。兵隊ちゅうても兵隊がちがうわい。風呂のなんの入らるるかい。ふやくる!


海ばたにおるもんが、漁師が、おかしゅうしてめしのなんの食わるるか。わが獲ったぞんぶん(思うぞんぶん)の魚で一日三合の焼酎を毎日のむ。人間栄華はいろいろあるが、漁師の栄華は、こるがほかにはあるめえが



引用:苦海浄土 わが水俣病.石牟礼道子.講談社文庫

2017.04.21    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   画津湖の朝 海老原喜之助作

 
 
 
画津湖の朝


海老原喜之助作 画津湖の朝

2017.03.11    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   竪山南風「魚楽図」

 
  
魚楽図は、熊本市出身で昭和の代表的な日本画家である堅山南風(明治20年~昭和55年)が大正15年(1926年)に江津湖畔で描いた5連作。
横浜美術館が所蔵しています。



鮒(ふな)
魚楽図_鮒700



朱(しゅ)ビンタ
魚楽図_朱ビンタ700



イダ
魚楽図_イダ700



蜻蜒(せいてい)
魚楽図_蜻蛉700



鰷魚(じょうぎょ)
魚楽図_ハヤ魚700





出典:
美術特集 竪山南風.アサヒグラフ別冊 第九巻第三号.昭和五八年八月十五日.朝日新聞社

2015.08.08    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   居つきのがねかも

 
70才をとうに過ぎた父から、昨年の秋頃にウナギの話をききました。

昔から江津湖のそばで暮らす父は、祖父に連れられウナギの穴釣りによくいったといいます。
その父によると、地元では江津湖に居つくウナギを「がねかも」と呼んだそうです。
「がね」は蟹のことでしょうか。

「がねかも」は頭部が幅広い一方で、移動してやってくるウナギは頭部が三角形で割と細いそうです。
食べている餌の違いによるのかも知れません。


私はウナギを見ることが少ないため頭の形まで考えが及んでいませんが、
ウナギを見慣れた人には当然のことなのかも知れません。


びくのウナギ120408



2012/04/08撮影 江津湖にて

2015.06.08    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   堅山南風 想い出のままに 魚描談抄より抜粋

日本画家堅山南風(明治20年~昭和55年)は「想い出のままに」の中で、
江津湖を次のように書いている。


以下、引用。





『江津湖というのは私の郷里熊本のさして大きくはないが、
水の美しさと清澄さ、数多の淡水魚の豊富さとで有名な湖である。

阿蘇山がその水源地といわれ、水前寺という川が、
山麓の森林地帯の地下水を集めて楽し気なせせらぎの音を立て乍ら、
江津湖へ流れ注いで、湖水は何時も溢れるばかりの水をたたえている。

江津湖は一名画図湖ともいう。それは画のように美しいというところから出たものであろう。
この湖水の特徴は何よりもその水の清澄さであって、湖底は比較的浅いのであるが、
水面から、水藻や、小石や、小さな魚等の遊泳しているのやが
手にとるように透かし見る事が出来る程だ。

一体にこの地方は江津湖や水前寺川のみならず、
到るところに沼沢や小川があって宛然一大水郷をなしている。
従って魚心あれば水心・・・・・ではない、水心あれば魚心という具合で、
夥しい川魚が棲息している。こんなところに育った関係から私は幼時から水と魚を相手に暮らして来たと言っても誇張ではない。

素晴らしい美人や、美しい草花、それ等に増して「魚」を賛美するもの、それは私に取って自然な事だ。』



引用:
想い出のままに 堅山南風 昭和57年9月10日発行 p.33 魚描談抄

2012.11.12    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   小橋一雄 折ふしの記 ”川ざかな”より抜粋 (たぼあみ)

子供にとって、
網を使って自分の力で魚を捕まえる遊びは楽しいものです。

私は子供の頃よく、前島釣具店で直径30cmほどの白い網を買って
魚捕りをしていました。
網の値段が350円ほどでしたでしょうか。子供にとっては安くない金額でした。


それよりもっと小さな頃は、
竹で編まれたザルでエビなどをすくっていました。
竹のザルがない場合は、台所から金属やプラスチックのザルを持ち出し、
祖母に何度も怒られたものでした。

子供は魚捕りのことしか考えておりませんので、
いくら怒っても無駄なのです。今になってよく分かります。



1900年(明治33年)生まれの小橋一雄氏の「折ふしの記」にも、
楽しげな魚捕りの様子が書かれていますのでご紹介します。


以下、「折ふしの記」より引用。

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 たぼあみ


 たぼあみというのは、極端にまげた洋弓のように木をまげ、木の両端に強い糸を縛りつけ、
たるみをつけて「あみ」を張り、魚をすくえるようにしたもの。

 川岸の「草むら」に「あみ」をあてがい、左足で草むらの中をかきまわすと、
中にいる魚達が「あみ」の中に飛び込んでくる。

 雨が降って、水が濁った時などは「たぼあみ」で獲るのが一番戦果を挙げるし、
大物(うなぎ、鯉、鮒、なまず、ドンカッチョ等)が獲れる。


 ある時、近くの川上(ショウケボリ)で、大きな手ごたえがあったので、
大うなぎかと喜びいさんで持ち上げたら、大きな蛇が、ヌルヌル動いていた。

 驚いた私は、崖の上に「たぼあみ」を投げあげ、崖を登って見ると「あみ」が上になってあばれていた。
竹棒でやっつけ、家に帰って祖父に話したら、

「自分の友人で、うなぎを釣りあげると、必ず、その頭をかみつぶして『ビク』に押込む習慣の人が、ある時、夜釣りから帰って『ビク』をあけたら、蛇が一匹入っていた・・・・・」

 と聞かされた。それからは、夜釣りはなるたけ止める事にした。


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2012/09/23撮影 江津湖にて



引用:
折ふしの記 小橋一雄 昭和53年3月31日初版発行 p.136 川ざかな-たぼあみ-

2012.09.22    カテゴリ:  古人に学ぶ 

   鮒ずしとかすていら饅頭

津々堂さまのブログ「津々堂のたわごと日録」に
江津湖の鮒ずしの話が出ています。
(リンク→http://blog.goo.ne.jp/shinshindoh/e/9c08b4614f2dad93550d07c90ad13694

自分が古い書状などを読む力がないこともあり、
非常に興味深い解説でした。

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E-620 ZD14-54Ⅱ f10 1/80秒 ISO400 2012/07/28撮影


さて、先日父が来福したときに、
井手製菓のかすていら饅頭をどっさり持ってきてくれました。

井手製菓は、出水小どおりとカッパ堀が交差するところにあります。
加勢橋(旧砂取橋)から歩いて10分足らずです。

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昔はアイスクリームも売っており、
自宅からすぐ近くだったためによくアイスを買いました。



また、今はありませんが、
東浜屋から東へ3軒ほどいったところに駄菓子屋がありました。
そこのおばあさん手作りの串団子が絶品で、
よく祖母に買いました。


もっとも、江津湖で一番身近な菓子屋といえば、
ぞうさんプールの角にあった店でした。
菓子、アイス、カップ麺、釣具など、
ここもよくお世話になったものですが、現在は閉まっています。

前島つり具も閉まり、なかなか寂しい状況ですが、
現在はその分、コンビニやしゃれたカフェが繁盛しているようです。


子供だけで江津湖へ釣りに行くことも少なくなったのでしょう。







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