2014.03.15    カテゴリ:  江津湖とは 

    市民のオアシス江津湖 ~1985年ごろの記憶から(2)~

 
夏になると、みな水着、水中眼鏡、魚捕り網を持って江津湖に行きます。

たいよう090809 あさば120505




夫婦岩や橋の上から飛び込み、
体が冷えると太陽で温まった岩の上に寝転がる、というとても単純な遊びです。

なつのみち110826 110826-106.jpg




魚捕りはもっぱら、壊れかけた石垣の下や、土手の中を流れる小川の岸辺を網で探ります。
フナヤマソバエアブラメ、ビンタ、ドンカッチョアメリカザリガニスジエビカッツンエビがたくさん捕れ、時にはナマズが入ります。
捕った魚はバケツに生かしておき、家の水槽に入れて飼います。

みずあそび090905 かわむつ101112



釣りはフナ釣り、コイ釣りもやりましたが、もっぱらハエ釣りです。

釣ったハエは佃煮にします。

料理するには、魚の数をある程度揃える必要があるのですが、子どもには早瀬を泳ぐハエ釣りは少し難しいものです。そのため、当時上江津湖の岸際で簡単に釣れていたビンタで数を補います。淵の岩のまわりがポイントです。


水底をゆっくりと泳ぐビンタの口元に餌(サシ)を落とすと、何度か追いかけてきてついばみます。ビンタが餌を口に入れたところを見計らって合わせを入れると、子どもでも簡単に釣れます。あと5匹、あと3匹、と粘って日が暮れ、親からは腕に腕時計をつけられ、5時までに必ず帰ってくるように言われましたが時計を水没させる始末です。

前島釣具店 石垣の岩




ハエ釣りのおじさんをまねて、私も練り餌をつけたヘラを口にくわえて釣りをしました。
父は、砕いた落雁(らくがん)、さなぎ粉、砂糖を酒で練り込んで練り餌を作ります。しかし落雁はなかなか手に入りにくく、私は代わりに小麦粉、マヨネーズ、カレー粉を混ぜて練り餌を作りました。


時々釣り針が服に引っかかりますが、針を失いたくないので服の生地を切って針を外します。
なので私の服は変な所に穴があいていました。


ビン漬けを夕方に仕掛け、翌朝引き上げに行くこともありました。ビン漬けのエサは、赤土とさなぎ粉を混ぜて使いました(父は赤土よりも炒ったヌカがよいといいます)。
翌朝何も入っていないこともありましたが、仕掛けているだけで期待に胸が膨らみました。



※1 文中に示した以下の魚などの名前は地方名で、カッコ内は標準的な名前です。
ヤマソバエ(=カワムツ)、アブラメ(=タカハヤ)、ビンタ(=タナゴ類の総称)、ドンカッチョ(=ドンコ)、カッツンエビ(=ミナミヌマエビ)、ハエ(=オイカワ)

※2 熊本県内水面漁業調整規則には「熊本市中央区出水二丁目画図湖二つ石から同市東区江津一丁目江津斉藤橋下流端までの区域内においては、さおづり(爆弾つりを除く。)以外の漁法により水産動植物を採捕してはならない。」とあり、上江津湖での網による魚類等の採捕は禁止されています。また、熊本県内ではビン漬けの使用が禁止されています。
子供時代はそうした規則を知らないままのびのびと遊ばせてもらいました。


2014.02.09    カテゴリ:  江津湖とは 

   市民のオアシス江津湖 ~1985年ごろの記憶から(1)~

 
まったくの個人的な話になりますが、
私は進学のため熊本を離れるまで、熊本市国府に住んでいました。

家の前には、遠く白川の渡鹿堰から導水した河童堀があり、
東へ400mほども下ると江津湖上流の藻器堀川(しょうけぼりがわ)に流れ込みます。
家から江津湖までは歩いて10分足らずでした。







母は幼い私を江津湖へよく連れて行きました。

あさば100418 あさば090620




湧水がしみだす浅瀬で、サワガニカッツンエビドンカッチョ、それにヤツメウナギなどを捕まえて遊んだ記憶があります。

さわがに101112 どんかっちょ100418



春にはセリ摘み、夏にはホタル狩り、秋にはガマの穂採り、冬にはドンカッチョ釣りと、
まわりの大人たちは季節ごとに楽しんでいました。

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小学2年生の時、父が江津湖で釣りを教えました。
途中の前島釣具店で竹竿、糸、針、浮き、ガン玉、餌(サシ)などを揃え、
芭蕉園の前あたりで竿を出しました。

この時は、小さなビンタが次々とかかりました。
今思えば、釣れた魚は食いしん坊のアブラボテだったに違いにないと想像しますが、
確認するすべはありません。
釣りの面白さを知り、1本の竿をめぐって弟と喧嘩になりました。


しばらくすると、自分の釣り道具を持ち一人で釣りに行くようになりました。
子どもでも簡単に釣れるのはビンタで、難しいのは瀬を泳ぐハエでした。


江津湖へ行くと、必ず出会う釣りのオジサンが何人かいました。
オジサンたちは、朝早くから流れに撒き餌を打ち、練り餌をつけた棒を口にくわえ、
小型の棒浮きを流して次々とハエを釣り上げていました。


私はこうしたオジサンからも釣りを習いました。
釣り針へのエサのつけ方で釣果が大きく変わった時は、それを教えてくれたオジサンを尊敬しました。
なによりも、オジサンたちが毎日釣りばかりしているのがうらやましかったです。

はえつり090731 はえ090731





石垣のすき間では、ウナギを釣っているオジサンがいました。
投網を打つオジサンが来ると、見物の子供が集まってきました。
和舟からハエ釣りをするオジサンもいました。
今は少なくなった和舟は、当時岸辺の所々にもやってあり、その下はドンカッチョ釣りのとてもよいポイントでした。
冬にたき火を囲んで投げ釣りをするオジサンの足元には、なぜか雷魚が転がっていたりしました。

うなぎつり120408 わぶね110409



※文中に示した以下の魚などの名前は地方名で、カッコ内は標準的な名前です。
カッツンエビ(=ミナミヌマエビ)、ドンカッチョ(=ドンコ)、ヤツメウナギ(=スナヤツメ南方種)、ビンタ(=タナゴ類の総称)、ハエ(=オイカワ)、雷魚(=カムルチー)

2012.08.31    カテゴリ:  江津湖とは 

   熊本市水前寺江津湖公園 公式ホームページ開設

いつの間にか
熊本市水前寺江津湖公園の公式ホームページが開設されていた。
http://www.ezuko-park.com/

初めて江津湖を訪れる方は、
交通アクセスなど参考になるでしょう。



ところで、
江津湖はかつて画図湖とも呼ばれていたが、
”ezuko”と”eduko”はどちらが正しい?





調べてみると、
国際標準化機構(ISO)が
”日本語(仮名書き)のローマ字表記”
を定めていることが分かった。


「ず」も「づ」もどちらも
ローマ字ではzuと表記する決まりらしい。


少しスッキリした。


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2012/08/26撮影 江津湖にて



参考文献等:
日本のローマ字社webサイト 国際規格 ドキュメンテーション―日本語(仮名書き)のローマ字表記

2012.03.11    カテゴリ:  江津湖とは 

   澄んだ湖をつくる ~阿蘇山麓からの提言~

九州東海大学農学部教授をされていた清水正元先生の著書

「澄んだ湖をつくる 阿蘇山麓からの提言」
1984年12月20日第1刷発行。

澄んだ湖をつくる

<目次>
はじめに
Ⅰ 汚濁の歴史
  1.水前寺・江津湖の生い立ち
  2.明治・大正時代
  3.太平洋戦争まで
  4.戦後の高度成長期
Ⅱ 湖沼の汚濁とはなにか
  1.汚濁のメカニズムと指標
  2.おもな水質汚濁源
Ⅲ 江津湖の環境はいま
  1.水質汚濁の現状
  2.水質汚濁と生物
Ⅳ 再生への道
  1.江津湖再生・五つの柱
  2.流域対策
  3.湖内対策と自然の創造
  4.湧水の保全
  5.環境の保全
あとがき

江津湖の水質はもとより、
歴史、人々の生活、動植物などについて深く書かれています。

最近は報道などで江津湖の問題が色々取り上げられていますが、
30年前のこの本で既に述べられているものもあり、
またいくつかは実行されているものもあります。
古くて新しい本です。
できれば、江津湖の管理や再生にかかわる行政の方には
一度は読んでいただきたい本です。



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