2018.02.18    カテゴリ:  魚類 

   夏のオイカワ

 
 
今頃になって、石牟礼道子さんの「苦海浄土」を読んでみたり。



写真は一昨年江津湖で撮ったオイカワ。


オイカワ160731-055江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(52mm) f7.1 1/180秒 ISO400


2016/7月撮影 江津湖にて

2018.02.04    カテゴリ:  魚類 

   岩陰のアブラメ

 
 
湧水が流れ出す岩の裂け目には、たくさんのタカハヤ(地方名アブラメ)が泳いでいます。

夏に小さな子供らが水に浸かって遊んでるところの、すぐそばです。


タカハヤ160320-149江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(14mm) f7.1 1/180秒 ISO400


2年前の写真です。


2016/3月撮影 江津湖にて

2018.01.16    カテゴリ:  魚類 

   ゴクラクハゼ

 
最近江津湖にゴクラクハゼがいるとの話は聞いていたところでしたが、間もなく見つかりました。結構大きいので存在感があります。


ゴクラクハゼ171229-132江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(54mm) f6.3 1/180秒 ISO320

ゴクラクハゼ171229-157江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(27mm) f8 1/180秒 ISO400


ハゼ科ヨシノボリ属ゴクラクハゼ。ヨシノボリの仲間なんですね。最大で全長10cm程度。
茨城県、秋田県以南の本州、四国、九州と南西諸島に分布します。

両側回遊魚で河川の中流域から汽水域の砂礫底に生息し、湖沼やダム湖等で陸封化した個体群もあるそうです。

図鑑によると、形態的特徴は以下のとおりです。
・吻が長く、他のヨシノボリ属魚類よりも面長に見える。
・目の後方までうろこがある。
・体側中央に黒色斑が縦列し、ある程度成長した個体には青い小斑点が散在する。
・ほほ部にミミズ状斑がある。目から吻端に走る朱条がない(他のヨシノボリ類にはある)。
・胸びれは吸盤状であるが他のヨシノボリ類に比べ細長い。



繁殖期は夏から秋で、オスが砂に埋まった石の下を掘って巣を作り、メスを呼び込んで産卵させます。オスは卵を保護します。
ふ化仔魚は沿岸で育ち、稚魚は9~11月ごろ河口へ遡上します。
雑食性です。





翌日の江津湖で見た個体です。
胸びれで石を押さえ、流れに体を固定しているようでした。

ゴクラクハゼ171230-152江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(40mm) f7.1 1/180秒 ISO200




少し下流にもう一個体。

ゴクラクハゼ171230-211江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(54mm) f7.1 1/180秒 ISO400


どうやら、ゴクラクハゼは今の江津湖には少なからずいるようです。これまでは見たことがなく、「澄んだ湖をつくる」や「江津湖の自然」その他の資料にも登場しません。

有明海で育ち、六間堰や野田堰を越えて上ってきたのでしょうか?それとも移入なのでしょうか?
不明です。



2017/12月撮影 江津湖にて


参考:
・山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚(編・監修/細谷和海、写真/内山りゅう).2015.山と渓谷社
・くらべてわかる淡水魚(文/斉藤憲治、写真/内山りゅう).2015.山と渓谷社
・川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から(鹿児島の自然を記録する会編).2002.南方新社

2018.01.06    カテゴリ:  魚類 

   ゼゼラ (国内外来種)

 
江津湖に国内外来種と思われるゼゼラがいました。


コイ科ゼゼラ属ゼゼラ。カマツカに近い種類です。
全長4~7cm。

湖沼や河川中・下流域の、流れの緩やかな砂泥底から砂底に生息します。
繁殖期は4~7月中旬。繁殖期になるとオスが抽水植物の根や沈水植物になわばりを持ち、植物の根元に寒天質に覆われた卵を産みつけ、オスが保護します。
食性は底質の表面に付着している藻類やデトリタスを中心とする雑食性です。


口は小さく乳頭突起や口ひげがない点や、吻が短く丸い点がカマツカと異なります。背面には鞍状斑が、体側部には暗色斑があり、成熟したオスは体色が黒色になり、胸びれ前縁に追星が現れます。

ゼゼラ171229-062江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(47mm) f7.1 1/180秒 ISO250




ゼゼラは日本固有種で、濃尾平野、琵琶湖・淀川水系、山陽地方、九州北部に不連続分布します。
琵琶湖産アユの種苗放流に混じって琵琶湖産ゼゼラが全国に拡散し、非生息地での定着や各地方集団との交雑が問題となっています。

最近の熊本市による調査でも江津湖で複数個体が確認されており、残念なことですが定着してしまっているようです。


ゼゼラ171229-071江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(52mm) f7.1 1/180秒 ISO250



2017/12月撮影 江津湖にて


参考:
・山渓ハンディ図鑑15 日本の淡水魚(編・監修/細谷和海、写真/内山りゅう).2015.山と渓谷社
・くらべてわかる淡水魚(文/斉藤憲治、写真/内山りゅう).2015.山と渓谷社

2018.01.02    カテゴリ:  甲殻類 

   ミナミテナガエビ


川の流れが強く当たる場所の物陰に、大きな腕(第2胸脚)を持ったテナガエビの仲間がいました。
オスのミナミテナガエビだと思います。

ミナミテナガエビ171230-141江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(54mm) f7.1 1/180秒 ISO500



江津湖でみられるテナガエビの仲間には、少なくともミナミテナガエビ、ヒラテテナガエビの2種がいるようです。

このうちミナミテナガエビは、神奈川県以南の日本から台湾に分布します。汽水域から淡水域までに生息する両側回遊種で、テナガエビよりも上流域に生息します。

体長は90-100mm。
木の葉状の額角上縁には10-11個の歯があり、下縁には2-3個の歯があります。
第2胸脚の腕節は長節よりも長く、第2胸脚全体は小さな棘で覆われます。また、オスの第2胸脚のハサミの表面には、短い毛がまばらにならびます。

若い個体やメスではテナガエビとの区別が難しいようです。
両種では胸脚の一番先端の節、指節の形態に差がみられ、ミナミテナガエビの方が短いことや、ミナミテナガエビは生きている時には、頭胸甲の側面に比較的はっきりとした3本の横縞模様がみられるといった特徴があります。

繁殖期は3~9月で、生活史はテナガエビに類似します。



これまで「テナガエビ」としてきたエビもよく見ると、ミナミテナガエビの特徴を持った個体がいることにようやく気付いてきました(笑。
そこはぼちぼち修正したいと思います。

江津湖で立派なテナガエビの仲間を発見すると、やはりうれしいです。
江津湖では熊本地震で崩壊した護岸の一部が、杭柵工などの多自然工法で復旧されているので、こうしたエビ類の棲みかとなることを期待しています。



2017/12月撮影 江津湖にて

参考:
・川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から(鹿児島の自然を記録する会編).2002.南方新社
WEBサイト 番匠おさかな館の図鑑-大分県のいきもの-

2018.01.01    カテゴリ:  魚類 

   新年 2018

 
 
新年おめでとうございます。


昨年末の江津湖では、ムギツクの幼魚をたくさん観察することができました。
湧水で水温が一定だからでしょうか、冬でも体色が金色に輝き、黒のラインがくっきりしていてとてもきれいです。

その一方で数が減っている種や、新たに江津湖に居ついているらしい種もあるようです。

ムギツク171230-137江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(54mm) f6.3 1/180秒 ISO500


限られた範囲のほんの一コマに過ぎませんが、今年も江津湖の様子を写していけたらと思います。



2017/12月撮影 江津湖にて

2017.12.29    カテゴリ:  魚類 

   2017年冬

 
年末は早めに熊本へ。


ボラの群れが江津湖のかなり上流まで遡上しています。
いつものように、遠巻きに平瀬を泳ぎ下っていきました。

ボラ171229-095江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(14mm) f6.3 1/180秒 ISO320





湧水がある砂泥底で、話に聞いていたゼゼラを1個体目撃しました。

ゼゼラ171229-021江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(54mm) f7.1 1/180秒 ISO400





個人的には、ゼゼラを江津湖で初めて確認しました。
国内外来種と考えられています。


ゼゼラ171229-064江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(54mm) f7.1 1/180秒 ISO250




礫が散らばるところには、ゴクラクハゼもいました。
こちらも江津湖で初めてみました。今まで気づかなかっただけかも知れませんが。

ゴクラクハゼ171229-132江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(54mm) f6.3 1/180秒 ISO320



上の写真と同じ個体です。

ゴクラクハゼ171229-138江津湖700
E-620 ZD14-54mmⅡ(46mm) f8 1/160秒 ISO320



ゴクラクハゼはもう一個体いたのですが、そちらは警戒心が非常に強く、対岸の方に素早く逃げ去ったのでした。

最近、水中ハウジングの故障箇所がようやく修理できたので、おかげでだいぶ使いやすくなりました。
フラッシュもイノンS-2000を中古ながら購入。


2017/12月撮影 江津湖にて

2017.12.10    カテゴリ:  魚類 

   夏の獲物 (パスワード設定)

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2017.12.05    カテゴリ:  風景 

   中ノ島

  
 
 
もう何年も上陸してない、中ノ島。
下江津湖にポツンと浮いています。

10年くらい前の初夏に父とカナディアンカヌーに乗って、上江津湖から下江津湖まで漕いで、
この島の周りで折り返した。
 
中ノ島171103-371江津湖
E-620 ZD14-54mmⅡ(14mm) f5.6 1/500秒 ISO200




中ノ島についての過去記事
 ・中ノ島と飯田山(2010年7月3日)
 ・古い絵はがき(熊本名勝)江津湖(2014年2月23日)



中ノ島その2_171103-375江津湖
E-620 ZD14-54mmⅡ(14mm) f5.6 1/500秒 ISO200



2017/11月撮影 江津湖にて

2017.11.28    カテゴリ:  植物 

   外来種三昧

 
 
江津湖でブラジルチドメグサが繁茂する中に、ナガエツルノゲイトウがありました。
どちらも特定外来生物です。

ナガエツルノゲイトウ171103-156江津湖




花柄があるので「ナガエ」ツルノゲイトウ。
南米原産の多年草で、茎は長さ1m以上で中空、水中や地上を分枝しながら這う。
花期は5~10月。葉腋から長さ1~4cmの柄を伸ばし、先端に径約1.5cmの白い花序をつける。

やや乾燥した場所も含めて幅広い環境で生育可能だが、水湿地では特に旺盛な繁殖力を示す。
アクアリウム等観賞用に導入後、野外逸出したと考えられています。
世界的な侵略的外来種。植物体断片からの再生力も強く、いったん侵入・定着すると根絶は容易ではないとされています。

ナガエツルノゲイトウ171103-164江津湖





こちらはブラジルチドメグサ
江津湖在来の水草ヒメバイカモササバモがあるそばで、このような大規模なマット状の群落を作られると心配です。

ブラジルチドメグサ171103-443江津湖





さらにボタンウキクサ(通称ウォーターレタス)が加わってます。こんな状態は江津湖では珍しくありません。特定外来ではありませんが、ホテイアオイが混じることもあります。

外来種3種171103-198江津湖



上江津湖、中江津湖、下江津湖の岸際、川、水路、池のいたるところに、特定外来生物の水草が繁茂しています。根絶は無理なのですが、定期的に駆除を続けることで、在来種が生き延びている側面もあるのではないでしょうか。
電気ショッカー船による外来魚駆除についても、色々な背景や事情があるにしろ、やった方がよいと思います。


時々ニュースに流れているように、様々な人たち、団体が外来種駆除に取組んでおられるのはありがたいことです。 
骨が折れる作業ですので、人海戦術が一番です。



下の写真は、今年割とよく繁茂していた在来種のヒメバイカモ

ヒメバイカモ171103-040_サイズ変更




2017/11月撮影 江津湖にて
参考:
ネイチャーガイド日本の水草.角野康郎.2014年9月.文一総合出版:264頁
国立環境研究所 侵入生物データベース



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