2021.06.15 カテゴリ: 江津湖以外
オオクチバス(豆丸編)
九州北部の平野部では代かきや田植えの季節です。
とある貯水池でも水がいっぱいに貯められ、抽水植物が冠水していました。
ここで見られたものはオオクチバスばかり。
岸際の水中の斜面には、全長10cmにも満たない幼魚が群れていました。
E-3 ZD12-60mm(26mm) f8 1/90秒 ISO400
水底の小動物を捕食している様子がみられましたが、小魚をくわえて口から尾びれがはみ出ている幼魚もいました。
食べるものが少ないので、共食いしているのだと思います。
オオクチバスは美しい魚だと思います。
特に緑がかった体色と、体側に帯状にみられる斑紋が好きです。
濁った生息地のバスはこの斑紋の色合いがうすく、透視度が高い生息地のバスは斑紋がくっきりとしているようです。
私がオオクチバスを初めて釣ったのは中学校1年生の時、部活の先輩に連れられて宇土市のため池に自転車で向かったのでした。夜明け前に岸際にダイワのフローティングミノ―を投げたら、着水と同時に20cmくらいのバスが釣れたのでした。
私が釣りに行っていた宇土市や松橋町のため池は濁っているところが多く、バスは白っぽくて斑紋がはっきりしないものが多かったです。
北米原産のオオクチバスは現在、その侵略性から法律で特定外来生物に指定され、生きたままの運搬や許可なしでの飼育が禁止されています。また各県の条例でも捕獲後の再放流が禁止されるなど指定外来種となっています。貪欲な肉食性で卵は親に保護されるので生き残りやすく、大型化するなどで日本在来の魚類、昆虫類などとの共存は難しいようです。かわいそうですが、オオクチバスを捕獲した場合には、食べるか念仏を唱えながら殺処分するしかありません。
E-3 ZD12-60mm(39mm) f8 1/90秒 ISO400
2021年6月撮影 福岡県にて